3日ほど前から犬のひよりちゃんが耳を不快そうに後ろ足でかいていました。
わたしはひよりちゃんの耳の中を見せてくれないかを聞きましたが、「イヤだ~」と言い、わたしから離れたので様子をみていました。
すると昨日は一昨日より不快そうにしていたので、耳の内側を見せてほしいとお願いをして、みせてもらうことができました。
皮膚が少し赤くなり、所々に茶色ものが耳の内側の窪んだ形状部分に付着していました。
耳の内側をオーガニックコットンでサッとふくと、茶色い付着物が少しとれました。
ひよりちゃん、免疫力が低下しているのだとわかりました。
ちょうど今日、犬のふたりが毎日服用している薬を買いに行こうと考えていたので、ひよりちゃんの診察と治療をしてもらうことにしました。
ひどい外耳炎ではなかったので、病院へ続けて通わなくても大丈夫ということでしたが、自宅できちんと観察とケアをすることになりました。
ひよりちゃんの負担になっていそうなこと(おそらくなっている)の思い当たることがいくつかありますので、環境改善に努めたいです。
病院へ行くと、病院に勤めていらっしゃるそれぞれの方たちから、鹿と犬との関係を聞かれます。
どのような暮らしをしているのか想像ができないということで、鹿と犬は別々の空間で暮らしているのだろう、とよく思われていて、「一緒の空間で暮らしているよ~」と言うと、それぞれから「え!!?」と驚かれます。
今日は、「ボーダーコリーは狩猟本能があるのに鹿を追いかけないんだね」と聞かれました。
今日は犬たちのことを聞かれましたが、鹿たちのことを聞かれることもあります。
鹿たちについての内容は、気が荒いので犬たちに危害を与えないのか、というのが多いです。
犬鹿の問いともに、人の決めつけから成り立っていると思いました。
一般に、動くものを追いかけないボーダーコリーはボーダーコリーではないとなっていないか非常に心配になりました。
牧畜本能と言われるボーダーコリーの行動は人間が犬を訓練することで強化したり抑制したりすることが安易であり、ボーダーコリーという犬がその能力を具え、生まれてくるのではなく、生まれてた直後からの経験により、行動が形成され、人間が犬に与える刺激から牧畜本能や狩猟本能と言われている行動につながります。
つまり、人が犬にそのような行動をとるよう、促していると言えます。
著者マーク・s・ブランバーグ『本能はどこまで本能か』では、「牧畜本能というものが正確にどう表現されるかは、もはや明らかであろう」。
「それは犬の扱いや、犬自体の訓練のしやすさ、さらに家畜との協同性などの要因に応じて、有用な牧畜犬となるべく形成されうる一連の行動のことを指すのである」(28ページ)。と書かかれてあります。
人がボールなどを投げ、犬がそれを追いかける行動は人間が犬にその行動を促すことで定着し形成されます。
ボーダーコリーは動く生きものや物を追いかける=牧畜本能と言われていることがありますが、これは刺激による行動であり、ボーダーコリー特有の行動ではないです。
個々の刺激を受けやすさには違いがあり、要因が重なりいきなりその行動があらわれる場合もあります。
わたしたちは日頃から、それぞれの価値観から多くの思い込みや決めるつけなどがあるので気をつけたいです。
毎日、世界中のどこかで観察や研究などが進んでおり、その報告は新たな情報となり今後の進みに影響を与えます。
わたしたち人の決めつけや思い込みなどで、動物たちを苦しめることにならないよう、学び続けていきたいなと思います。
鹿たちについても、鹿たちは気が荒いなどということはないです。
ある限定された状況下に置かれた鹿の状態を見て、「鹿や猪は突進してくる」種であると判断するのは軽率です。
命に危険が迫っているなら、誰だって全力で走り、その危険から逃れようとしますし、ストレスが蓄積する暮らしからはその感情は行動に表れます。
わたしたちは今一度、動物たちへの向き合い方や、自分が持っている動物たちへの認識などを見つめ直すことができるといいなと思いました。
今ある、何か(基準など)に動物をはめ込むのではなく、個々を尊重し個々と対等に向き合い関係を築くことが大事なことと思います。
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