仲間の旅立ち① | 厚岸漁協直売店「エーウロコ」のスタッフ日記

厚岸漁協直売店「エーウロコ」のスタッフ日記

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こんにちは。

 

昨日、3月15日をもって、親愛なる直売店スタッフ1名が、新しい目的に向けて旅立つために退職となった。

 

写真でも撮ってアップしたかったけど、最後の挨拶で胸がいっぱいになってたし、照れくさそうなので我慢したけど、振り返らず元気に帰って行きました。

 

私より若干年上の女性で、サバサバしたタイプのお酒好きな女性ですが、この直売店がオープンした際に採用されたスタッフだから丸21年も勤めて頂きました。

 

今思うと、あっと言う間の21年に感じるけど、振り返ってみると、まぁとにかく色々あったね。

 

開店当初は、事務所・店前スタッフ合わせて10人程度の少人数でスタートしたので、とにかく全員が全ての業務を横断的にやらなきゃ終わらない、そんなのが当たり前の日々。

 

昼休憩中に店が混んでくると、店前担当者がでかい声で『店に出てきてー!』と叫び、口にエビフライくわえたまま店に出る感じが当たり前になってた日々。今の時代ではマジ考えられない。

 

私もスタッフに『今日、何時に終わるの?』と聞かれる事も多く、返答は決まって『終わるまでだべ、早くやるべ。』でしたね。反省の極みですわ。

 

スタッフ同士でぶつかる事も多々あったけど、励まし合ったり、助け合う事の方が断然多く、内面をさらけ出して仕事してたので、全員が個々の長所や短所を理解してたから、自然と持ち場も決まっていった感じだった。

 

彼女は非常に器用な所があり、特に魚を捌く担当が多かったから、腱鞘炎にさせたり本当に苦労させました。急に入院したりして心配する事もあったなぁ。

 

そんな手探り状態での営業を続け、徐々に知名度や売上が伸長し、今では事務所・店前スタッフ合わせて25人程度の大所帯へ成長させて頂きました。

 

これも、全部100%スタッフのおかげ。

本当にそう思います。

 

誰かの号令で動く役割の人に『言われた事だけやるのは楽だ』と言う人もいるけど、それも限度を超えると本当に大変なことで苦痛が伴うし、指示する側もそりゃ色々な苦労はあるかも知れないけど、自分のペースで仕事は出来るので、一概にそうではないと思う。

 

チームで仕事する時は、自分が一番恵まれてるんだと思えば、人に思いやりを持てるし、結果として心が豊かになって、一番楽に仕事出来るかもね。

 

あー、これで開店当初から頑張ってくれているスタッフは残り1人になっちゃったなぁ。

 

その一人が昨日、しっかり花束を用意してて、渡す時に『お疲れ様です。助けられた事もありました』と涙声で感謝を伝えると『体に気を付けて無理しないで頑張るんだよ!』と残る人が辞める人に励まされてました。

 

この二人も意見が食い違う事も多かったし、決してずっと仲良しでは無かったと思うけど、苦労してきた者同士だから出来る本音の会話だと思いましたね。大人の会話、素敵でした。

 

そして、ますますスタッフの為に、これから我々がしなきゃならない事を考えさせられる時間でした。

 

彼女には、年取っても良いからいつか厚岸に戻って来たら、また帰って来て欲しいな。

 

その時は『変わったね!良くなったね!!』と言ってもらえるように俺たちも頑張りますから。

 

彼女の最後のメッセージ

この簡単な一言に色々な思いを感じます。

 

本当にありがとうございました!!心から感謝。