恐山は日本三大霊場である。比叡山、高野山、そして恐山なのである。
再び、ここから。まずは菩提寺の山門を潜る。
山門を潜ると境内の真ん中を参道が通り、左右に湯屋が建っている。右に男湯、左に2棟の女湯だった。右手に見えるのは寺務所。御朱印はこちらで頂く。
曹洞宗 釜臥山 菩提寺 地蔵堂
鳥居は無いが左右に狛犬がある。菩提寺は862年、天台宗の僧侶、円仁さんが創建した。あの山寺も、あの中尊寺も、毛越寺も作った凄い方である。
円仁さんは鵜に導かれてこの地に来て地蔵菩薩を祀ったのだという。しかし、その後、荒廃してしまった。そこで、曹洞宗の僧侶、聚覚が南部氏の支援を受けて円通寺を建立し、菩提寺を中興し、宗派も曹洞宗へと改宗した。
その円通寺はむつ市内にあって、現在でも菩提寺の本坊である。
本尊は地蔵菩薩で、この地蔵堂に安置されている。
次に奥の院 不動明王を訪ねた。坂道を上って行かねばならないが、厄除、魔除といえばやはり不動明王である。色々あったので、まずは不動明王。
不動明王をお詣りして戻る坂の途中からの大師堂。
無問地獄
金堀地獄
重罪地獄
慈覚大師堂。祀られている慈覚大師は円仁さんが亡くなられてから贈られた大師号である。堂と言っても壁はない。その中央に大師像が安置されている。
大師説法之地
慈覚大師坐禅石
八葉地蔵菩薩
血の池地獄
観光の為に赤い食紅を投入するらしいが、この日は透明であった。
八角円堂
極楽浜
この酸性の湖には、ウグイなどわずかだが生息しているそうだ。
静寂。恐ろしいほど静寂。
五智如来から観た宇曽利湖
小高い場所にある五智如来
その他、奪衣婆と懸衣翁、太鼓橋、六地蔵などは画像にない。
各々、細かい説明はないので、その謂れなどわからないが、恐山は元々は宇曽利山と呼ばれていたようだ。「うそり」はアイヌ語の入江をさすウショロからの変化ではないかと推測されている。さらにウソリがオソレと変化し、現在の恐山となったのではないかという。
宇曽利湖はカルデラ湖であり、菩提寺のある盆地を含めて半径4キロのカルデラの中にある。現在でもあたりには硫黄臭が立ち込めている。
このように硫黄が吹き出している場所がいくつもあり、そこも境内。すごい。
ね。