川端康成。氏が自殺したのは私が9歳かそこらでした。私にとって、それはかなり衝撃的なことであったようで、私の記憶の中で、川端康成は布団に横たわり手を胸の上で合掌している映像となって現れます。そのようなことは決してあり得ないのであり、きっとその頃の他の記憶と重なり合って、そのような映像が頭の中に残っているのだろうと思うが、それゆえ川端康成は無意識に遠ざけてしまったかもしれません。だって雪国すら読んだことがなかった。それで雪国を突然読んでいたのです(爆)。
さて、京都で縁あって知り合った日本チャップリン協会二代目会長(初代は淀川長治氏)大野裕之さんが前回の冬に籠って原稿を書こうとした時に、高半を選び、そこで現当主と意気投合したことで、この度の川端康成の朗読会というか車座会を開催するということになりました。
大野裕之さんは、川端康成の母校である茨木高校の後輩でもあるのだ。
なお、大野裕之さんは「そこまで言って委員会」という番組に頻繁に出演されているので、関東以外ではそれなりに知名度はあるのだと思う。「そこまで言って委員会」は、もともとは、やしきたかじんの冠番組で、関東で放送されると縛りがキツくなるので、絶対に放送してはいけないというやしきたかじん氏の決めたことを、故人となられたあとでも踏襲しているのである。
つまり、関東ではない新潟では放送されているということになる。だから高半のオフィシャルFacebookには、「そこまで言って委員会でお馴染みの」という冠がついて、この企画が案内されていた。そして、私はそのFacebookから、今回の参加を申し込みさせて頂いた。
さて、越後湯沢行きだけど、会は夕方からだし、飲みたいので電車で向かい、ついでなのでドイツコーヒー夢で食事をしようということにして、前回とまったく同じ時刻の高崎線に乗った。
だから前回と全く同じ時間に後閑駅に到着。電車の時間を聞かれたので、バスで上毛高原駅へ行く時刻を伝えた。
今回の目的はこの野戦料理。
注文すると「オリジナルはすごく辛いので、少し調整しますね」と店主さんが言うので、「オリジナルでお願いします」と答えた。だからお子ちゃま口の人でも、それなりに調整可能だと言うことだね。
これが野戦料理。フライパンでドン。コッヘルにスプーンとフォーク。まさに野戦か😆。
キャベツ、玉葱、うどんは確認。緑がかったスープはスパイスの辛さが強く、弁慶も辛いと感じたが、いつまでも残る辛さではない。
常連は食べ終わって残ったスープを持ち帰り、リゾットにするとか。お店でちゃんと真空パックにしてくれるそうです。
続いてコーヒー。今回はアインシュペンナー。冷たいクリームと熱いコーヒー、そして最後に強い酸味の味変。
デザートも付いてくるんだ😊
お腹いっぱいで、バスに乗って上毛高原駅、そして新幹線で越後湯沢。最後はやはり徒歩で高半に到着。
雪国の宿 高半
出迎えてくれたのは当主の髙橋さん。今回の朗読会には日帰り参加も可能で、しかも普段は解放していない日帰り入浴も付いて、料金は2,000円。
2階の図書コーナー
文学資料室があり、文学作品、書などの美術品を常時展示している。
これは川端康成が映画雪国の撮影時に湯沢に来た時の写真。
こちらは川端康成が雪国を執筆した「かすみの間」で、建物は建て替えられたが部屋は当時のまま保存されている。
大浴場は撮影禁止。作りは広い浴室に、小ぶりの2つの湯船がある。
高半さんの源泉は洞窟状のところから湧いているんですね。たしかトイレに温泉水の酸化について説明が書いてあって、どんなに良いお湯でも、時間とともに酸化してなまくら湯になってしまうことが書かれていて、すごく共感した。「わかってらっしゃる」ってやつだね。
大野裕之さんの色紙も資料室にあった。
ということで、大野さんの朗読会は川端康成の作品からいくつかを選んで、その中の一説を朗読し、語ると言うスタイルだった。メンバーは地元の方々、茨木高校OBとかで、弁慶は完全アウェイ😓。
「劇団とっても便利」を主宰されていて、また自らも舞台に立つ大野さんの朗読は、とても上手だったし、また、その作品にまつわる話の知識も広く、たいへん楽しい会になった。
実は客側に嘉門タツオ氏がいて、掛け合い的に進行する場面も多かった。嘉門タツオ氏と大野さんは祇園のお店で偶然遭遇し、嘉門タツオ氏が大のチャップリン好きということで、すぐに意気投合したらしい。
今回は前日は鳥取にいたと言うのに、この場に駆けつけたのだそうだ。
車座ということで、私の隣にいた年配の方が、この方は三味線奏者だそうだか、そのお婆さんが駒子さんと知り合いだったそうで、その話と、息子さんのギター奏者の方と雪国という作品を作ったことなども話された。
大野さんからは、参加者に先斗町の長竹さんの抹茶大福が振舞われたが、濃厚で美味しく頂きました。なんせ長竹のおっちゃんは抹茶パフェを発明した人だかんね。
Facebookでつながった高半の当主、高橋さんからも次回はあのバイクで来てくださいねということで、まあなんだかんだ、行ってよかったかな。変わった乗り物に乗っていると、こんなところで役にたつこともあるが、それで覚えられると、別の乗り物で訪ねても、気が付かれないというデメリットもあるんだよね。
会が終わり、駅までまた歩くが、目当ては「べにちょう」さん。真冬の栃尾又の宝巌堂さんで雪籠りした後で2回ほどよったことがある。
生ビールとおとおし。
馬刺1,300円。ずいぶん脂がのっていたけれど、脂にもたられることもなく、美味しかった。
生にぎり1,500円。でも、これは食べすぎだよ。
ね。

















