吉野太夫花供養 | 朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶の由来は、朝寝坊して昼過ぎからのこのこと温泉に出かけていく習性に由来しております。

弁慶はなにかといえば、語呂合わせみたいなものです。

興味の幅がありすぎて、まとまりがありません。最近は京都に住んでいます。気持ち的にはです。

名古屋への出張からでも京都に行きます。京都はマイブームですから。

上洛シリーズでは7回目(通算10回目、いかに今まで京都に行っていないかということですが)。



洛北の常照寺さんは、2代目吉野太夫が信仰を寄せた寺で、朱門を寄進されたほどでした。その常照寺で毎年開催される京都の春の風物詩とも言われるイベントが、吉野太夫花供養です。

吉野太夫花供養は島原の輪違屋さんの太夫道中などが開催されます。輪違屋さんは去年の夏の特別公開で見学させてもらい、まだ記憶に新しいです。そんなことをネットで見かけて照月のある北大路のバスターミナルから北1系統の市バスの乗って常照寺にやってきました。

来てみたらお茶券がないと入れないけど、当日券もあるよ!って書いてあります。

その当日券ですが、5,500円すると知って一瞬辞めようとかなと思い引き返しました。太夫道中は寺内に入らなくても見られる気がする(実際、見られる)んですよね。

でもまあ、せっかく来たんだからと購入することに致しました。何事も経験ってやつです。



お茶券は、遺芳庵席(裏千家)、野天席(太夫からお茶を振舞われる可能性があります)、  点心席のそば、煎茶(方円流)が付いています。
 


まずはお参りをしようと思って墓地に行きました。これは墓地にある開山堂。



開山堂の裏手に吉野太夫の墓所がありました。



こちらが遺芳庵の茶席。吉野窓席というお急ぎの方用の席もあるようですが、とにかく勝手がわからないので大変なんですが(^^;;

吉野窓^ ^、前回の高台寺で覚えた言葉にこんな風に再会できると嬉しいもんです。

左手に待合のテントがあって、そちらで待つのだそうです。



こちらは点心席。でもお蕎麦は10時からなので、道中を見てからでしょうか。



煎茶席。煎茶ならなんとかなるかもしれないと思って煎茶席に入ってみます。

席は座敷がメインですが、若干の座席もありました。とりあえず座敷の方に並んで待ちながら、見学してました。

煎茶は楕円形の盆に載っていて、左から茶碗(一杯目はさしてある)、お菓子、急須という並びです。

まずは茶碗のお茶を飲み、お菓子を食べ、急須から茶碗に二杯目を注ぎ頂く。まあ、そんな流れです。



時間が近づいてきたので、参道に行って待っていると、まずは花扇太夫のお話から始まります。色々と面白い話しを聞いているうちに、太夫道中がやってくるという事になっているのですが、聴くこと約30分くらいでしょうか。



道中と共に雨が降って来て太夫は八の字を書かずに早足です(爆)。まずは桜木太夫。

花扇太夫のリクエストでちょっとだけ八の字を描いています。

島原の太夫は内八の字を描きます。そして視線はまっすぐ。時代劇でよく見る花魁道中では、花魁は外八の字を描きます。そして視線は左右に大きく振ります。



参道の途中でお参りしているのは、



吉野太夫の掛け軸に対してです。



落ち着いているように見えて早足(爆)。この傘ですが、雨降ってもさすと壊れるらしい。

こちらは薄雲太夫。



報道関係者がけっこうウザイです。

最後に如月太夫。


太夫さんの2人は本堂へと入り、薄雲太夫は1人だけ野天席へと向かいました。



点心席にもすでに行列が出来ていましたが、とりあえず蕎麦を頂きました。

江戸前とは麺もちょっと違うし、出汁も違いますね。



野天席は1時間待ちとなっています。1日かけて花供養を楽しむのであれば、並ぶも良いかと。

しかし、弁慶は二条城に行かねばならぬ!



こちらは帯塚。

吉野太夫に関係あるのかなと立札を読んでみると



関係はなかったようです。そうそう



御朱印を頂きましたが、ちゃんと吉野太夫花供養と書かれています。

ね。