川中温泉 かど半旅館 1/2 | 朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶の由来は、朝寝坊して昼過ぎからのこのこと温泉に出かけていく習性に由来しております。

弁慶はなにかといえば、語呂合わせみたいなものです。

興味の幅がありすぎて、まとまりがありません。最近は京都に住んでいます。気持ち的にはです。

普通宿泊すると3部作になっちゃうところを、今回は2部にまとめるので、ちょっと長いかな。



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吾妻渓谷の温泉は比較的マイナーな印象があるけど、その中でも特別にマイナーな存在が、このかど半旅館と松の湯なんじゃないかなと思う。群馬県人相手に


「どこいくの?」「川中温泉」「川中~?それどこ?」「群馬」「え!そんなの聞いたことないよ」


みたいな会話が成り立つ温泉である。


それなのに、この2軒の宿(本当はそうらしいけど、一般的には川中温泉だけがそういわれてしまっているようだ)は、日本三美人の湯ってことになっているのだから、そのおどろきといったらないよね。



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195湯 川中温泉 かど半旅館


群馬県吾妻郡東吾妻町松谷2432

0279-67-3314

しかしながら、日本秘湯を守る会会員の宿ということで、マニアには知られた存在だからその予約はなかなか微妙だ。


と、思ったら1週間前でお盆休み初日の予約ができちゃったのね(爆)




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このたたずまいはなかなか素敵だ。



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宿の本館の前に温泉棟があるのだけど、本館からこの棟への連絡は、地下通路を使う。



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敷地内の薬湯観音。温泉ってやっぱりありがたい物なんだなと思ってお参りしとく。



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館内は改装されたのか新しい。木をふんだんに使った帳場。



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ロビー。木がまだ新しいでしょ。


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玄関を入ったすぐ左が浴室へと続く地下道入口。


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この地下通路も新しい木だよ。地下通路っていっても、登り返しはない。川中温泉は川の中が湧き出し地だから、低く低く降りるだけ。だから川中温泉。


ちなみに自然湧き出しだけど、ポンプを使って汲み上げている。



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そんな新しい感じからすると、ちょっと疲れた近代建築の温泉棟。日帰り入浴を受け入れていたころの名残か、コインロッカーがある。


手前から女湯、男湯。

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大湯+露天、源泉と続く。しかし、この最後の大湯+露天と源泉は、脱衣所こそ違えども出る場所は一緒である。


この大湯、露天、源泉は混浴であり、その為、女性専用時間が設定されている。夜は20時から22時。そして朝は6時から7時。けっこういい時間を割り当てられているような気がする。


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かど半旅館は源泉湯宿を守る会にも所属しているので、このような看板がある。ん~、桃の木温泉もそうだけど、あったっけ?


川中温泉の源泉は35度くらいなので、万人用には40度まで加熱する必要があるのであろう。しかし、なんともすばらしいことに、加熱は熱交換で行われていて、掛け流しなのである。


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男湯といっても、そんなに広くはない。



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大湯にもこの看板がある。



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先ほど述べたように、奥に見えるのが大湯であるが、手前に見えるのは源泉である。仕切りはない。真ん中の通路から露天に出られる。




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大湯の給湯は岩の湯口で、ちょっと茶色に変色している。40度に加熱されているが、世間的には十分ぬる湯だ。


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薬湯=源泉そのままである。


入った時はやや温かく感じるが、すぐやや冷たく感じるようになる。だが、ひたすら温かく感じるまで、入る続けることが、30度台のぬる湯の作法とわしは思っている。


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ちょっと小さすぎる源泉漕なのだけど、私はすべての入浴において、貸切状態で入っていた。合計2時間半くらいかな。目の前をタオルを巻いた女子が露天に向かって通り過ぎようとも、大湯でタオルを巻かない昔の女子が旦那と賑やかに混浴していようとも、誰もこの浴槽には眼を向けすらしないように感じられたが・・・。


だが本当はこのようなぬる湯に長時間浸っていることが、精神的にも肉体的にももっともリラックスできる手段なんだけどな。


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源泉の湯口は、水道の蛇口みたいで味気ないが、白い付着物がある。この写真の奥側が「上がり湯」と称して源泉を熱交換で暖めているはずの浴漕なのだが、故障して利用できない。


大湯がまさにそのように加熱されているのだから、治す必要がないというか、この存在が理解できないわけで、このことから以前は大湯などの浴漕は循環だったか、現在は仕切りのない大湯と源泉の間に仕切りがあったのかなどと推測される。しかし仕切りの痕跡はみあたらないので、おそらく前者だろう。



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源泉 美人の湯

泉質 カルシウム・硫酸塩温泉

泉温 35℃ pH 8.4


美人の湯ですべすべというが、浴感はそんなことはない。ただ、湯に重さを感じるとろみはありそうだ。この湯の特長は、入浴後に皮膚にコーティングをされたようなすべすべ感があることかなと思った。


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源泉漕に漬かっている状態から大湯+露天の脱衣所を見るとこうなる。女子は厳しいかな。そういえば、このカランは源泉である。


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源泉の脱衣所もやはり厳しい。



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夜間は2組の混浴カップルがおったので遠慮した露天である。冒頭の画像の右手前がこの露天風呂なんだけど、ここにようやく秘湯の会の提灯を発見。



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露天風呂は2漕。しかし、こちら側はあちらからの排出湯なので、ぬるいけれど源泉ではない。だからわざわざ、飲めないと張り紙がしてある。


そうそう、源泉を飲んだ感じはわずかにたまご味がする。そして匂いなんだけど、源泉は非常にわずかにたまご臭。むしろ暖められたお湯のほうが鮮明にたまご臭がするので、浴室としては男湯がもっともその匂いを感じだ。

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それで朗報である。じつは、この露天風呂にも専用の脱衣所があった。経路は源泉暖簾を通りすぎて廊下を進むとこの露天風呂まで到達できるのである。そんなわけで、女子はここで着替えて、こちら側から大湯、源泉へとアプローチするのが良いのではなかろうか。


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わしはこの日、左手が力が入らなかったし、最後にはジンジンと痺れるに至っておった。効能に神経痛とあるので、昨日の夜はひたすら源泉に浸っておったわけだが、おかげで今日の夕方まではすこぶる調子が良かった。そう、夕方までは・・・。


やはり、湯治は4日以上やってこそというが、本当なんだろうな。



宿泊施設、食事編に続く