秩父の吉田の秘湯 千鹿谷鉱泉 。鉱泉ゆえに源泉賭け流しというわけにはいかないが、そのぬるぬるさに弁慶はかなり高ポイントを付けていて、このブログにたどり着く検索ワードとしても、常に検出されている。
そもそも、源泉賭け流し、加水なしは絶対条件なのか?といえば、そんなことはないと思っている。
ある温泉では加水しない為にいろいろな工夫をして高温の源泉を冷まして利用している。すばらしいなぁと思って入浴してみたんだけど、弁慶にはたいした温泉とは感じられなかった。酸化してしまっているのではないだろうか。一方ご存知、川原湯温泉は大量の加水をして適温にしている。だけど、薄いとかって感じるどころか、すばらしい温泉ではないか?
循環利用の温泉はその意味では劣化しているはず。だけど昔から効能があるといわれている温泉のいくつかは、沸かし湯であり、現在でもその浴感はすばらしい。千鹿谷鉱泉もそのひとつだと思う。
さて、今日の本題はその吉田町にあるもうひとつの鉱泉、かおる鉱泉である。
群馬県多野郡神流町から土坂峠を越えるルートは、まだずいぶん雪の残る状況で、路面は大量の砂がまかれてじゃりじゃりであった。峠のトンネルを抜けると一転して砂のない道となる。雪の残り方はほとんど変わりがなく、この峠道の必要性は埼玉県よりも群馬県のほうが高いのかなと思った。
173湯 かおる鉱泉
埼玉県秩父市上吉田3662
TEL:0494-78-
道路の反対側に数台駐車可能な駐車場があります。民宿だということは知っていましたので、もう少しわかりにくい建物を想像していました。
フロントもありますね。こんにちは~・・・返事がありません。
カウンターを眺めていたら上のような記述を発見しました。一回外に出てピンポンすると、調理人姿の旦那さんが出てきて入浴を了解してくれました。
料金は600円です。
浴漕は正面突き当りを右に曲がって奥になります。
こじんまりとした脱衣所です。
清潔感のある、こじんまりとした浴室です。奥に湯口、そして手前はジェットになっていて、42度の適温です。
湯口は循環なので飲まないでくださいと注釈つき。その左に2つの蛇口があり、そのひとつに源泉の札がかかっておりました。もちろん、貸切を良いことに蛇口開きます。目標温度とりあえず40度(^^)。
実はこの鉱泉にはずいぶん前から来たかったのです。それはこの鉱泉が古くから「たまご湯」と呼ばれていたからです。だから源泉を開いて期待したのは硫黄臭です。いろいろな入浴記録にもそう書いてある。ところが、それがないのです。以前の小三荘 とまったく同じパターンです。味もこの味はどこかで・・・と記憶をたどるとやはり小三荘のそれに近いのです。
いったい何があったのだろう・・・あの地震以来、何かが違ってしまったのかもしれない。これはあくまでも推測ですが。
弱アルカリ性低張性冷鉱泉で、温泉である根拠としてはふっ素イオン含有量が基準を超えることによります。浴感はすべすべしたお湯でした。pHは不明です。
ロビーにならんだ色紙群。
「草の乱」という秩父事件の120周年記念に製作された映画のキャスト等のサインです。こちらに宿泊されたのかな。
それにしても、この「たまご湯」の謎はもう少し掘り下げたいと思います。今回は旦那さんが調理室で忙しそうだったから聞けなかったんですよね。
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