鄙びた宿 千鹿谷鉱泉 | 朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶の由来は、朝寝坊して昼過ぎからのこのこと温泉に出かけていく習性に由来しております。

弁慶はなにかといえば、語呂合わせみたいなものです。

興味の幅がありすぎて、まとまりがありません。最近は京都に住んでいます。気持ち的にはです。


朝寝坊弁慶の奇妙な生活


秩父七湯のひとつ、千鹿谷鉱泉に行ってきました。秩父七湯は、非常に歴史のある鉱泉ではありますが、残念ながら現存しているには四湯しかありません。ひとつは関東大震災で湯量が激減し、ひとつはダムに沈み、そしてひとつは廃業してしまいました。(ただし鹿の湯は廃業しましたが、白久温泉としては他の旅館が現存しています。)


千鹿谷鉱泉は、秋に龍勢祭りが行われる、吉田町の山の中にあります。入り口は画像の奥の木造の建物になります。



朝寝坊弁慶の奇妙な生活

玄関を入ると、来客に向けてのメッセージが置いてあります。風呂は24時間入れるからどうぞとか、料金のこと、はたまた宿泊者に向けて部屋はどこですといったメッセージまで残されています。私も料金700円を料金箱に入れて入浴することにします。



朝寝坊弁慶の奇妙な生活

玄関からそのまま正面に進むと階段の影に、すぐに男湯がありました。女湯はその右側になります。更に右のほうにトイレがありました。フローリングの床はところどころちょっと柔らかく、クッションが効いています。



朝寝坊弁慶の奇妙な生活

シンプルな脱衣所です。ちょうど先客が出るのと入れ替わりになりましたので、貸切です。



朝寝坊弁慶の奇妙な生活

保温用に木の蓋がされています。出たらこの状態に戻してくださいと注意書きがありました。それにしてもこのマットの蓋は何?と思ったら



朝寝坊弁慶の奇妙な生活

その下にお湯が勢いよく出ていました。岩の造詣物で、木製の蓋では無理があるんですね。お湯は無色ですが、わずかに臭いが感じられます。温度は低からず熱からずで、泉質はツルっとした感覚がありました。髪の毛を洗いましたが、リンスは置いてありません。でもツルツルですよ(笑)。大きさはちょっと大きめな家庭の浴槽です。2人(仲間内なら3人可)が限界でしょうが、貸切ですからのんびり入れました。


この宿は昔、秩父事件の密談に利用されたという歴史を持っています。


朝寝坊弁慶の奇妙な生活

里に戻ってしばらく走ると、道の駅 龍勢会館があります。秩父事件の資料や龍勢祭りの資料があるようですが、私はそっちは見ないでお買い物です。


朝寝坊弁慶の奇妙な生活

ご当地物の七平とうふと、しいたけ。これで今晩は日本酒かな。