風の王国 | 朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶の由来は、朝寝坊して昼過ぎからのこのこと温泉に出かけていく習性に由来しております。

弁慶はなにかといえば、語呂合わせみたいなものです。

興味の幅がありすぎて、まとまりがありません。最近は京都に住んでいます。気持ち的にはです。

卒業旅行 行った?行ったとしたら、どこに行った? ブログネタ:卒業旅行 行った?行ったとしたら、どこに行った? 参加中

五木寛之の「風の王国」という作品がある。五木寛之は当時深夜のFMラジオでパーソナリティーを勤めていて、この作品の発表を記念して「風」というタイトルのついた作品についての投書を募集した。私は当時、片岡義男を愛読する学生であり、彼の「吹いて行く風のバラッド」についての投書をおこなった。

投書の紹介は100通であり、3週にわたって行われた。最初に2週では、私の投書は発表されなかった。毛色の違う五木寛之が片岡義男の作品を取り上げた私の投書を取り上げる可能性は低いと思った。3週目はちょうど私の大学の卒業式の日であり、当然のように私は夜中まで新宿で飲んでいた。

しばらくして、五木寛之のサイン入りの「風の王国」が郵送された。おろらく3週目に紹介されたのだと思う。

この小説に影響された部分もあって、私は就職までの猶予期間に突然奈良に旅にでた。ただ電車に乗り、近鉄奈良駅の前の案内所で宿を取り、旅をした。

まさに「風の王国」に影響されていたのだろう。斑鳩の里を全工程徒歩で旅し、生まれて始めてわらび餅を食べた。以来、私はわらぶ餅フリークになり、行く先々でわらび餅を食した。京都の老松がおいしいと聞けば、それを買い求め、栃木においしいわらび餅があると聞けば、高速を飛ばして買いにいった。しかし、あの時食べたわらび餅以上の味にはまだ出会えていない。

二上山にも登った。観光ハイキングしか経験の無かった私は、なにも持たずに登っていった。頂上に行けばなにかあるだろう。その期待は見事に裏切られ、咽喉が渇いて死ぬかと思った。そのかわりふもとの神社で飲んだ水の旨かった事はこのうえなかった。

今は旅といえば事前の準備も楽しみとしているから、いろいろな情報を入力してから出かけている。ぬる湯の宿でぬるいと文句を言う輩には、なにも知らずにここに来たのかと呆れた気持ちにもなる。でも、思い起こせば自分もそうだったわけだ。それで得られる出会いもあるということか。