基礎技術 その2 骨の意識と軸 | 合気・スピリチュアル研究会

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岡本眞先生の合気を通じ、霊感(インスピレーション)を授かったオッサン達の備忘録

昨日、東京稽古会に顔を出してみると、丁度、今回のブログに合わせるように「尺骨を軸として前腕を使う」という稽古を行っていました。具体的には「相手に手首を捕られた状態、若しくは触れた状態で、尺骨を軸として自分の前腕を回転させて相手を崩す」というものです。この技術は合気柔術でいうと基礎中の基礎ではありますが、最初に躓く技術の一つでもあります。前回の「サモン」により尺骨の意識を高めた状態で、尺骨を回転軸として内・外回転させ相手を崩してゆくのですが、殆どの人が回転途中で軸がブレてしまい、相手を崩すことができません。サモンで高めた意識をさらに高くする技術として「小指を伸ばす」という操作を使います。小指を付根辺りから伸ばすことで、小指と尺骨を繋がるようなテンション(緊張)、意識が生まれ、前腕に尺骨軸の意識が明確となります。このテンションを大切に回転軸として前腕を回転させます。相手を崩すにはあと一つ、二つポイントが必要ですが、今回は省かせて頂きます。橈骨の場合は親指若しくは人差し指を伸ばします。どちらを使うかは使いやすい方を選べは良いでしょう。この「指を伸ばす」という技術は軸の意識だけではなく、堀川幸道師の流れを汲む蒔田師範の「手の平を大きく広げ、指を伸ばすことで相手を崩す」という別の技術に繋がってゆくものであると思います。先ずは前腕の二つの骨を軸として回転させることが出来るようになって下さい。この2軸の意識・操作が出来てこそ、「朝顔の手」は精密さを増してゆくことでしょう!