お地蔵様 猫 くり貫き | 桜井ケンイチのデキゴコロ~陶・造形作家の日々

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陶・造形作家桜井ケンイチの出来心で書いたブログです。美味しいもの、旅で出会ったひと、作家としての生活、このようなことを紹介できたらと思います。趣味はゲストハウスの旅、車中泊の旅、低山ハイク。




作業所のみなさんが作ったお地蔵様です。

頑張ってたくさん作りました。32体!



手が不自由なHさんは、肘で粘土を押して土台を作りました。

目が見えないSさんは、手のひらで丸めて頭を作りました。

どのお地蔵様も、とても良い表情してます。

完成は一ヶ月から二ヶ月後になります。焼き上がると、どのような色になるか楽しみですね!



僕が工房で制作中に気分が乗らないとき、よく作業所のみなさんが作っている風景を思い出します。

Yさんは、口にくわえたヘラで粘土をのばして、胴体を作ってました。

僕も負けてはいられない、という気になります。




お地蔵様の裏に、串で穴を開けたりと、最後の処理をしてから、日光の当たらない場所に置きました。

これからゆっくりと乾燥させます。





僕もやる気が倍増しましたよ。またまた猫を作り始めました。

親指が微妙に痛むので、「くり貫き」で作ってます。


無垢で猫の形を大まかに作り、糸で切って内部をくり貫いて、再び着けました。

くり貫きは、手びねりや電動ろくろと比べて、時間はかかるけど、指に負担をかけることなく作れます。



難点は大量に粘土を使うことです。

これは高さ27cmですが、7㎏使いました。

30cm以上のを作ろうとすると、縦にも横にも大きくなるので、おそらく10㎏は必要になるでしょう。

重くて大変ですが、とにかく指には優しい作り方です。


菊練りはしません。割れやすい土でなければ、荒練りだけで大丈夫です。


次の個展は8月。でも、7月末には清里のクラフト体験が始まるので、作るのは7月末がタイムリミットです。