カメレオンを窯に入れました | 桜井ケンイチのデキゴコロ~陶・造形作家の日々

桜井ケンイチのデキゴコロ~陶・造形作家の日々

陶・造形作家桜井ケンイチの出来心で書いたブログです。美味しいもの、旅で出会ったひと、作家としての生活、このようなことを紹介できたらと思います。趣味はゲストハウスの旅、車中泊の旅、低山ハイク。







ご承知のとおり、すでに12月後半に入ってます。

季節は進み、イチョウの木は透き通るような黄色の葉がすべて落ちて、まるで枯れるのを待つだけの老木のようになってしまいました。

寒風に揺れる枝と、空の青さが対照的です。

また来年、元気に葉をつけるのを楽しみにしてます。




クリスマスと正月があって良かった。なかったら、ただの寒い日々でした。

正月が過ぎても、月に一度は温泉などの計画を立てたいです。

南半球は激寒は8月、それぞれの国で楽しい行事を作っているのだろうか?





作りを終えてゆっくり乾燥させていたカメレオンを、やっと窯につめて、ただいま焚いています。

窯にギリギリ入る大きさだったので、工夫が必要でした。


まず、広げた新聞紙の上にカメレオンを置き、底の部分を墨でなぞり、新聞紙を底型の通りにハサミで切りました。







次に、底型の新聞紙を窯板に置き、墨でなぞりました。





新聞紙をとって、二十カ所近くに「硅砂」をこんもりと山状になるようにスプーンで置きました。

硅砂を置くことで、カメレオンが窯板に密着せず浮いた状態になります。

もし窯板にカメレオンを直接置くと、高温で収縮するときにカメレオンに自重で負荷がかかり、ヒビが入るかもしれないのです。



カメレオンを置いた瞬間、すべての硅砂の山が均等に沈み、カメレオンを均等に支えます。

砂利を多く含んだ童仙房と呼ばれる土でもよいのだが、童仙房は着けたつもりがポロッと落ちたりするので、僕は硅砂を使っています。

最も手前の墨の線は「あたり」で、この線とカメレオンに墨で着けた線を一致させれば、予定通り置くことができたことを確認できます。



わかりづらかったですかね?


大型のオブジェのときは、いつもこのように窯に入れてます。

最後にカメレオンを置いた写真を撮り忘れました。

カメレオンの厚さは1cm強、軽くはないけど僕一人で持って入れられました。



窯を焚きながら、二個目の大型のカメレオンを作っています。

朝3時に起きて、コーヒー飲んでから制作を始め、夜はだいたい7時まで作ってます。

もう少し余裕を持って仕事しなきゃと思いながらも、ハードに作るいつもの冬がやってきました。

目標は来年5月の個展です。

まだまだ先じゃん!と言われそうですが、かなりギリギリ。

お手伝いを雇うのは諦めました。これをできる人は、なかなかいないのだ(涙)