健康を害することは悪いことなのか | さかもとサンのブログ

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ドーピング関連の話。

ドーピングをしてはいけない理由に「健康を害するから」という理由が良く挙げられます。

それの真偽は取りあえずあっちに置いておき、ここで考えたいのはドーピングをしてはいけない理由である「健康を害すること」が何故ドーピングをしてはならない理由に挙げられるか、ですね。

一般論としては「悪い事」だからなのでしょうか。
"一般じゃない論"は分かりませんし、見たことないので語れませんので一般論をベースにして進めていきたいと思います。

要は「健康を害することは悪い事だからしちゃいけない」って事なのでしょうが、これを語る上でもう少し考えたいのが「健康を害する」についてですね。

まずは「健康」から考えていきますが、そもそも「健康」ってなんでしょうか。

これって考えてみると難しく、そもそも我々は良く「健康」と言う言葉を使いますが、「健康」ってどういう状態の事を指すのでしょうか。

一応信用できる出所の資料を見ると

「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」
[引用元]厚生労働省「第1部 健康長寿社会の実現に向けて~健康・予防元年」より

これもまた非常にあいまいではあるけれども、この内容から言えることは、例えドーピングで体に疾病があろうとも、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であれば健康と言えてしまうというと事ですかね。

「ドーピングは必ずしも健康を害するとは限らない」と言うことでしょうか。

「ドーピングは健康を害するから」という言い方が出来ないことを、これは実は世界保健機関(WHO)が言っているのですが、世界機関がドーピングが健康である可能性を示唆する条件を示しているともいえるのではないでしょうか。

いやもっと違うことを書こうと思い、健康についてさっと調べたらこんな内容だったので、もうこれで話終わっていいだろうって感じだけどもう少し続ける。

健康の概念から行けば、健康じゃない人がもしもドーピングで「肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態」であるならば、ドーピングは健康を害するところか健康になるということすら言えてしまう恐ろしい定義でもあるということです。

しかも健康というのは主観でも客観でも使うことが多いので、それについてもちょっとだけ考えてみると

主観の場合は
「ドーピングをやっている当人が肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態」であるのならばその人は健康

客観の場合は
「ドーピングをやっているとある人が肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態」であるならばその人は健康

主観客観関係なく、社会的に完全に良好にならない可能性はありそうですね。

ひとつの例が「アンチドーピング」という概念や世界ですかね。

アンチドーピングの世界においてドーピングをしている人は社会的に良好な状態を築けないことがあるってことです。((゚ε゚)キニシナイ!!人は主観的には健康です草)

でもそれってドーピングをしている人の、或いはドーピングの所為なのかと言えば100%そうとも言いきれず、アンチドーピングの概念や世界があるからその人は社会的に良好になれない、つまりアンチドーピングがその人の健康を害している、と言い換えることも無理ではないと思うのです。

また、黙っていることの是非はともかくとして、ドーピングをしていることを黙っていることで社会的に良好な関係を築けているのであれば、ドーピングしていても健康である、とは言えますね。

黙っていても平気な人は公にならなければ健康であり、それが公になって初めて健康を害される可能性もある、ということでしょうかね。

とりま、今度はドーピングしない人について考えてみると

主観の場合は
「ドーピングをしていない当人が肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態」であるのならばその人は健康

客観の場合は
「ドーピングをしていないとある人が肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態」であるならばその人は健康

もちろんドーピングなんてしていないので、アンチドーピングに健康を害されることは先ずなさそうです。

あれですね、非常に偏った見方ですが、アンチドーピングがドーピングをしている人を不健康にするという可能性が浮上してきています。

つまりアンチドーピングは特定の人に対してその人の健康を害する・・・

あれ、ドーピングじゃなくてアンチドーピングが健康を害するという話になっちゃった。

これって、ドーピングする人に問題があるんですかね、それともアンチドーピングという概念に問題があるんですかね。

ドーピングしなければアンチドーピングに健康を害されることはないのはその通りです。

でもドーピングは健康を害するものではない(ここでの話)のもその通りです。

「健康を害するものはなんだ」という話になった場合には「アンチドーピング」は回答のひとつになりますが、ドーピングは違います。

あれ、おかしいな・・・ドーピングよりもアンチドーピングの方が健康を害する可能性があるなんて・・・(ややこしいわ!)