私たちはフラメンコを学びたいんだ | フラメンコ舞踊家 森山みえのブログ

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JR総武線『小岩駅』から徒歩3分。
東京都内ですが隣駅は千葉県という東京の東側でフラメンコ教室を運営しています。

舞台に対する想い、そして舞台に繋がる教室での日々のこと、私の日常をブログにつづります。

昨日はクラス伴奏にエミリオが来てくれました。

 

上級クラス

課題曲はアレグリアス。

 

7月いっぱいでアレグリアスを終え、8月から新しい振付・曲が始まる為、今、アレグリアスを仕上げにかかっています。

 

このクラスは、習ったアレグリアスをそのままではなく、自分なりにアレンジし、作り変え、それぞれに合ったアレグリアスを作るという課題を出しています。

 

 

昨日は、2人の生徒がソロで踊りました。

そして、それ以外の生徒はパルマを叩きました。

エミリオは、ギターを弾くだけでなく、歌も歌ってくれました!

すごい!

 

 

フラメンコ濃度のめちゃくちゃ高いエミリオ。
昨日も、いーーーーっぱいアドバイスをいただき、パルマの指導までしてくださり、とても勉強になりました。

例えば、
「アレグリアスのエスコビージャならこうした方がいい。
でも、それがソレア・ポル・ブレリアならこうなる。
カンティーニャなら、また違って、ああなる」
って感じで、ニュアンスの違いを教えてもらい、曲による踊り分けも教えてもらい、その練習もしました。
 

例えば、
「アレグリアスのエスコビージャならこうした方がいい。
でも、それがソレア・ポル・ブレリアならこうなる。
カンティーニャなら、また違って、ああなる」
って感じで、ニュアンスの違いを教えてもらい、曲による踊り分けも教えてもらい、その練習もしました。

 

 

エスコビージャは、ただ足を打ってればいいってもんじゃない。
どういう流れを作ろうか、自分の中にデザインを持ち、意図して踊る。
テクニカが十分で、振付を正確に踊れたとしても、それだけではいい流れは作れない。
エミリオの伴奏で踊る生徒たちを見ていると、何が足りないかが良く分かります。
音楽に正解があるから。

 

なので、足りない部分を埋めるべく、
「もっと〇〇して踊ってみたら、いい流れが作れると思うから試してみて」
と指導できます。
それを受け、生徒たちは試行錯誤をします。
すると、近づく。
フラメンコに近づく。

生徒たちの踊りがどんどん良い方に変わって行くのを見るのは面白い。
振付やテクニカは、教えようとして教えれる。
でも、教えようとして教えられないものもある。

それは、生徒たちが音楽を聞き、感じ取り、試行錯誤して得ていくものだと思う。

その助けになるのが音楽。
その音楽は、フラメンコ濃度が高ければ高い程、フラメンコに近づく。

フラメンコは民族性の高い舞踊・音楽なので、スペイン人じゃないと伝えられないものはあると思っています。

なので、日本で日本人の私が日本人に教えるに当たり、日本にいるスペイン人の助けを借り、少しでもオリジナルのフラメンコに近いものを生徒さんが学べる機会は持ちたいと思っています。

 

 

 

生徒たち、フラメンコ濃度の高さに感動。
皆、満足。充実してましたた。
すごくいいレッスンができたと思います。

 

エミリオ、ありがとう。