舞踊団公演
作品紹介(その4②)です。
前回のブログの続きです。
「故郷に帰りたい」と泣き崩れるバーサの元に行き、優しく抱き起す人がいました。
ジェーンです。
ジェーンは、『できる人』『強い人』『正しい人』でいて、世間から賞賛され、認められるコースを歩むことが正解と思って生きてきました。
でも、ジェーンはバーサの中に自分を見出しました。
バーサはもう一人のジェーンでした。
不都合な存在と厄介者扱いされ、誰かが作った窮屈な常識の枠に押し込められ、自分を変えてこなくてはならなかったジェーン。
弱音を吐くことも、愚痴を言うことも、
「もう嫌だ。できない」と泣くことすら許されなかった。
頑張りたかった訳じゃない。
そうしなければ生きてこれなかっただけ。
ちょっと離れたところで佇むエドワードを見て、
「不都合な事実から目を逸らし、現実から逃げていたエドワード。一体、私は彼の何を見ていたのだろう」
とジェーンは夢から覚めます。
エドワードは完璧な理想の王子様ではありませんでした。
弱いところも、ダメなところもあるただの男でした。
「愛がなくなった後でも、金を与え、生活を保障してさえいれば、男としての責任を果たしていると考えるのは、男の驕りだと私は思う」
と前回のブログで書きましたが、それでも、そのやり方でしか愛を表現できない男性もいるとも思います。
女が望む愛の形ではないかもしれないけど、だからと言って、それが愛ではないとは言い切れない。
そして、ジェーンは決意します。
「私があなたを自由にしてあげるわ。
そして、家や名誉や世間体から、エドワードのことも自由にしてあげるわ」
とバーサに言い、屋敷に火を放ちました。
「全て燃やしてしまおう。
私たちを縛るこの屋敷を燃やしてしまおう」
炎に包まれた屋敷の中で、ジェーンが決死のシギリージャを踊ります。
さて、この後、エンディングにもう2曲あるのですが、どのような終わり方をするかはここでは書きません。
劇場でご覧いただく方のお楽しみに取っておきたいと思います。
もし興味を持っていただけましたら、是非是非、劇場まで観に来てください
一部と二部の間に休憩があり、トータルで2時間程の長過ぎず、短過ぎない舞台です。
タブラオではあまり披露されないペテネーラやアレグリアス・デ・コルドバ等の曲や、男性とのパレハ、バタ、マントンなどを使った演目もあります。
そして、何と言っても男性である奥濱さんが女装(バタ)して踊るファルーカは必見です!
皆様にお楽しみいただけるよう、出演者一同、精一杯舞台を務めさせていただきます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
前回までのブログはこちら
(その4)
【舞踊団公演】愛を求め、愛に裏切られる二人の女 | フラメンコ舞踊家 森山みえのブログ (ameblo.jp)
(その3)
【舞踊団公演】子供から親への無条件の愛 | フラメンコ舞踊家 森山みえのブログ (ameblo.jp)
(その2)
【舞踊団公演】恋する自由のない人生 | フラメンコ舞踊家 森山みえのブログ (ameblo.jp)
(その1)
【舞踊団公演】終われない恋 | フラメンコ舞踊家 森山みえのブログ (ameblo.jp)
森山みえフラメンコ教室
生徒さん随時募集中
JR総武線「小岩駅」から徒歩3分!
少人数性でアットホームな教室です
舞台、イベント多数
見学、体験レッスンも随時受付ております
【入門クラス】
土曜日 11:30-12:45(講師:吉平)
日曜日 11:30-12:45(年齢層高め)(講師:村山)
料金:2500円/回
【初級クラス】
火曜日 19:45-21:15
日曜日 13:00-14:30(年齢層高め)
料金:12,000円/月(4回)
または3500円/回
【中級クラス】
火曜日 11:00-12:30
水曜日 20:00-21:30
料金:12,000円/月(4回)
または3500円/回
【上級クラス】
土曜日 13:00-14:30
料金:12,000円/月(4回)
または3500円/回
【バタ・デ・コーラクラス特別クラス】
日曜日 14:45-16:15
(但し、6月から土曜日の夕方に変更になります)
料金: 3500円/回
レベル:中上級レベル
東京都江戸川区南小岩6-30-10
info@miemoriyama.jp
詳しくは、
ホームページをご覧ください
http://www.miemoriyama.jp/