仕事がデキすぎるのってもしかして迷惑? | 記録

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"いつもの"とは、おジャ魔女でいうドド的な妖精とでも思ってください

職場のめっっっっっちゃ仕事のデキるお姉様がご栄転されることとなり、その引継ぎに部署全体が追われている。

めっちゃ、ではなく、めっっっっっっちゃ、であることに留意いただきたい。
このお姉様、ご年齢は恐らく40代半ばというところだろうが、誇張なしに人の5倍は仕事をしている。
かつ、その常人にはありえない量の仕事を笑顔で朗らかに行う。
しかもその精度たるや、出会って5年間で大きなミスを一度たりとも見たことがない。
部署内ではNo.3と、そこそこ偉いポジションにも関わらず常に腰が低く、新人にもフラットに接してくださるうえ、身綺麗すぎるということは決してなく、上司の愚痴も適度に笑い話として言う。
他人のミスも絶対に責めないし、なんなら解決策を一緒に考え、必要とあらば自分が矢面に立って庇ってくださる。
あまりにも完璧。
私は兼ねてより、この人ほんとうは人間じゃなくてサイボーグなんじゃないの?と疑っている。


そんなわけで、うちの部署はそのお姉様の両肩に乗っかりまくりぶら下がりまくって日々を乗り切っていたのだが、この度晴れて昇進&他支所への異動が決まり、部署内が揺れに揺れているというわけだ。

そのお姉様の持っていた数多の仕事は、当然残りのメンバーで分配することになり、私も一つ大きい仕事を引き継ぐこととなった。その内容が、ま~~~~えぐくてびっくり。
この他にもたくさんのことをされていたはずなのだけど、一体時間のやりくりをどうしていたのか不思議でしょうがない。
というか、やっぱりここまで重いとさすがのお姉様でも日中の8時間だけでは収まらず、そういえば毎日残業してたしなんなら休日も出てきて仕事してたなぁ…と、今更思い出す。




お姉様のお仕事ぶりは本当に立派だが、私は間違っても休日出勤なんてしたくない。残業代の出ない仕事もしたくない。
バックレて帰る。決めた。無理。

というわけで、お姉様から引き継いだ仕事を本気で“やらない”ため、いかに手を抜くかを真剣に考えてみた。
ここの入力は生データの単なる印刷出力でOK、体裁は整えない、重要事項以外はデータ入力しない、etc…

その結果、ボリュームが半分くらいに減った。見てくれはかなり悪いが、最低限のデータは載っているので「褒められたもんじゃないけどダメとも言えない」クオリ
ティに。
これこれ!これだよ!これを私は求めてたんだよ!

当然上司や部署内や他部署からの評判は、先の3月までに比べて落ちたが、そこは「ダメとは言えない」ので大きく怒られることもなく、若干の注意をやんわり受ける
程度。
むしろこれくらいは想定範囲内なので、暖簾に腕押し笑顔で躱す。
もし今後ガチで詰められた場合は、「文句があるならお前がやれや」で通すつもりだ。



ここにきて、もしや仕事を120%完璧にしすぎるというのも、後任にしてみれば迷惑なこともあるんじゃなかろうかと思い始めた。
特に他部署からの“前の人もやってくれてたし、当然これくらいはやってくれるよね”の圧がすごい。
これも「今ちょっと忙しいんで無理ですね~」とか「来週でもいいですか?」とかいって、そのまま忘れたふりをする。
誰がやってもいい仕事をこちらに振らないでいただきたい。

至れり尽くせりを当たり前にしてしまうと相手がつけあがるのは、コンビニ客でも家庭内でも社内でも同じことのようだ。

私は強い心をもって、やりたくないことはバッサリ切っていくぞ。