津本式の鰤の捌き方を試してみる2(補足説明) | ジギング 伊予灘のジギング 心技体

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元 西岡遊魚テスター キクリンのブログ

M君からエラの何処を切るのか?

との質問があったので補足説明

簡単にまとめときます

 

まずは血管の位置から

横から見たイメージ

これを見てもエラの中を静脈血と動脈血が通ってるのが判る

 

 

頭部を上から見たイメージ

心室から送り出された血液<入鰓動脈(静脈血)>は、まずエラを通って酸素を補給、動脈血<出鰓動脈(動脈血)>に

そして体中を巡って心房に帰ってくるときには、酸素の少ない静脈流となっており、そのまま再びエラに向けて送り出される

 

 

エラ内部の構造

エラを通って酸素を補給している

 

 

実際のエラの画像 右側の切断した断面でも入鰓動脈(静脈血)と出鰓動脈(動脈血)が見える
左側の丸部分が頭部と繋がっている血管(入鰓動脈か出鰓動脈は不明)
 
 
鰓2枚目で縦に切断した断面
津本さんが言う 骨の下の血管を切るは 背大動脈かと思ったが構造的に無理があるので
鰓側にナイフを押し当てて大静脈を骨に当てながら切るが正解では無いだろうか?
 
 
何にせよ暴れる魚にピンポイントで大静脈を切ることはリスクが非常に高いし
ここを切っても鰓を切っても放血量は変わらないならリスクを背負わない様に鰓を切る
若しくは片手で鰓を掴み鰓の下側の付け根を切る(自分は今はこれが多い)
具体的にはエラを片手でつかみ4枚あるエラの2枚目の間(画像黄色部分)に向こう向きにナイフを入れ押してエラを切る
 
 
面倒ならばエラ4枚切ってしまえば楽です
尚、放血量のグラフを見ても片鰓だけきれば十分放血する事がわかっている
 
 
他に神経締めや熟成(ATP)、死後硬直、破断指数、体内の血液、いろんな事があるのだけど
今回はこれぐらいで勘弁してください
まとめだすと1年位掛かりそうな気がするので ゲロー
 
尚、詳しく教えて頂いたomizoさんに感謝申し上げます ビックリマーク