![]() | 官僚たちの夏 (新潮文庫) 新潮社() ¥ 580 |
名著だが(2009-07-19)紛れもなく名著である。組織、人材、戦略、いろいろな面でのダイナミックな動きを描き、多くのサラリーマンや官僚だちが、本書に勇気付けられて社会に飛び出していったことだろう。また、今読んでも十分学ぶ点は多い。しかし、なぜ今この本なのだろう?逆に言うと、この本を超える存在が少ないということだろうか。。。 | |
高度成長期の暑かった時代(2009-06-25)面白かった。官僚らしくない、日本の将来を案ずる熱い主人公を中心に、通産相からみた行政と政治の実態を学べる良書。 政治家におもねる、いわゆる官僚のイメージとは遠い主人公は人望があり、有能な後輩達と一丸となって行政の改革を目指す。天下国家のために行政を考える主人公は、無定量・無制限に仕事に向かう後輩を愛する。 時代は高度成長期の昭和。通産相が熱かった時代の、現代の歴史小説である。ストーリー展開に引き込まれながらも、省庁の機構の知識も自然と得られる。次官、局長などが自然と分かる。 天下国家を考えるなど普段は関係ないが、なるほどと考えさせられることが多い。たとえ日本の秀才を集めたエリート集団にとっても、天下国家を動かすのは簡単なことではない。だから、偉大な政治家や革命家は、常人のスケールで図れるものではないのだ、と改めて感じた。 このとき城山氏が予測した方向と、今の日本は、どのくらい合っているのだろう。今の時点から見ても、決して古びてはいないのに驚く。 | |
今は無きダンディズム(2009-06-08)金、名誉ではなく、天下国家のために自己を滅し仕事することに生きがいと天命を感じ 官僚という仕事に全人生をつぎ込んだ男たちが、悲哀とともに描かれている。 今の時代には、もはやお目にかかれないダンディズムである。 頑張ったのに報われない、特攻隊のように次々と自沈していくラストに 読後感が今ひとつ。読者に一縷の希望を与えるラストであって欲しかった。 | |
一つの時代の終わり(2009-05-03)うちの大学の某有名教授が講義で紹介していたので読んでみた。 舞台は高度経済成長期の通産省。一人の個性的な通産官僚にスポットライトを当て、日本を背負っているという自負心のもと、それこそ身を粉にして天下のために働いていた男たちの熱い闘いと挫折を描いている。 この時代は戦後から15年ほどが経ち、日本が急激な経済発展を遂げ、貧しい敗戦国から一気に世界と肩を並べる経済大国へと変貌する時期である。その中で通産省は成長を続ける日本市場を狙う外資から、まだまだ貧弱な国内産業を庇護しそれと戦えるまで育成せねばならないという使命感に燃えていた。 この小説を読んでいると、今の経産省権限に特に明るいわけではないが、これほどまでに強力な指導権限が通産省に与えられていたことには驚かされる。許認可権や政府系金融を駆使し、官僚主導で日本の産業を理想の形につくりかえていこうとしたのである。そのためには彼らは『無定量・無際限』に働くことを厭わなかった。 しかし、皮肉なことに彼らが強力に育て上げてしまった日本経済は逆に彼らを必要としなくなってしまった。主人公が掲げる理想の集大成である振興法は廃案となり、彼らががむしゃらに駆け抜けた夏は過ぎ去ってしまう。 彼らの時代の官僚主導経済は過去のものになってしまって久しいが、ここ最近は事情も違うようだ。うちの教授がこの本を紹介したのもそれが理由だ。ここ最近の日本経済の打たれ弱さは、輸出に頼り切る産業構造を改革しなかったことに主因があると言われている。そこで、新たな成長産業を官の指導と保護によって育成する時代に差し掛かるかもしれないということだ。代替エネルギーなのかバイオ産業なのか何なのかはわからないが。 歴史は繰り返すといったところか。 しかし今の時代、彼らのように日本かくあるべしという理想のもとに身を賭して働く者が何人いるだろうか。 官僚志望の人もそうでない人も読んでおいて損はない。こんな働き方もあるということ。 | |
経済大国日本の基礎(2009-03-18)本書はまだまだ戦後の混乱期の未熟な日本を近年の経済大国日本に導いた通産省の官僚のドキュメントです。良くも悪くも日本独特の護送戦方式の原型を造ったのはこの通産官僚たちの努力の賜で、逆にそれが近年欧米から叩かれ、金融ビッグバンへとつながる原因となったのですが…。当時の日本には「日本の為に」という意気に感じる人物が数多くいたことがうかがえます。そんな人々によってつくられた経済大国日本ですが、最近の官僚や政治家を見ていると今後の日本がすごく心配になってきます。 | |
- 男子の本懐 (新潮文庫)
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名著だが(2009-07-19)
高度成長期の暑かった時代(2009-06-25)


全体的に緩やか。(2009-06-14)

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だるかった(2008-09-16)
嫌味なハリー(2008-01-06)

