禁断の愛②
あの日から数日後・・・・・
8月の講義もこれで最後になった。
それはつまり・・・・・
菊池先生がこの塾から去るという事だ・・・。
菊池先生が大阪に行ったあとは、
菊池先生の受け持った分を
俺と山本先生で引き継ぐ事になり・・・・
後は時間が過ぎていくだけであった。
「あの・・・・うえお先生・・・。
スーツのほうは大丈夫ですよね??」
「はい。むしろクリーニングに出してもらったので、
きれいになったぐらいですよw」
「そうですか・・・・
それなら良かったです。」
・・・・・今日で・・・・
菊池先生と会う事はないんだよな・・・・・。
せっかく普通に話せるくらいになったのに・・・・
残念だな・・・・。
「じゃぁ・・・・
最後の講義・・・・・・
頑張ってきます!」
・・・・・
・・・・・・・・・・藤本の事は・・・・
どうでもいいんだろうか・・・・。
「俺・・・・ふられたんだよ。
先生は9月から大阪に行かないといけないから・・・・・
あなたとは付き合えないって・・・・・・・。」
・・・・・・・・
「でも・・・・・
先生も俺の事嫌ってるわけじゃなくてさ・・・・・・。
もしこのまま残れてたら、
付き合ってもいいって言ってくれたんだ。
だから・・・・・・なんか・・・・
諦めきれないし・・・・・・・
でも俺にはどうしようもないし・・・・・・・。」
・・・・
・・・・・・・・・・・
「結局俺は・・・・
菊池先生の前から逃げちゃったよ。
夏期講習の最後の日・・・・・
俺いなかったでしょ・・・・。」
・・・・・・確かに、
いなかった気がする。
ドラマとかだったら、
「彼女の事が好きなら
追っかけてでも好きでいろ!」
とか言うのだろうけど・・・・
俺にはそんなこと言えるわけでもないし・・・・・・
言う資格もない・・・・・・・
それにあいつの人生に責任ももてない。
俺は・・・・
ただ黙っていた。
「今日でお別れとなると・・・・
寂しいですね。」
「そうですねw
でも一生会えないわけではないですから。
もしかしたら、うえお先生も
大阪に異動とかするかもしれないし」
「そうかもしれないですねw
また機会があったら、
一緒に飲みましょうね。」
「はい・・・
じゃぁ私はこれで・・・・」
そういって菊池先生は
事務所のドアを開けた。
しかし・・・・
菊池先生は、
その場に立ち止まって・・・
動こうとしない・・・・・。
菊池先生??
気になって菊池先生の近くによると・・・・・
菊池先生の目の先には・・・・・
藤本がいた。
禁断の愛①
・・・・・・・ちょっと待てよ・・・・・
落ち着いて考えよう・・・・・・。
菊池先生の自宅に・・・・・・・
藤本の服があるという事は・・・・・・・
藤本がここに来たという事・・・・・・。
つまり・・・・・
藤本と菊池先生は・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・まじか!
マジなのか藤本!
いや、菊池先生!
・・・・・・・・・
でもここは・・・・・・・・
黙ってたほうがいいよな・・・・・・。
藤本の服着るのか・・・・・・
まぁ・・・・仕方ないか・・・・
ゲ○まみれのスーツ着るよりはましだ。
「・・・・すいません菊池先生・・・。
わざわざ着替えまで用意してもらって。」
「いえ・・・私のほうこそすいませんでした・・・・。
着替え・・・・それで大丈夫ですか??
男物はそれしかないので・・・・」
「はい・・・・
サイズも俺とあんまり変わらないので
問題ないですよ。
・・・ちょっと派手ですが!」
「そうですねw
うえお先生のイメージとは真逆ですね。
弟の服なんで・・・・・」
・・・・・弟ねぇ・・・・・・。
隠すって事は・・・
本当に間違いないな・・・・・。
やるなぁ・・・・・・藤本。
その後・・・・
お茶を一杯もらい・・・・・
このまま泊まるわけにはいかないので、
藤本の服のまま
帰る事にした。
「あの・・・・菊池先生・・・・。
夏期講習終わったので、
これからどうなるんですか??」
「・・・・・えぇ・・・と、
八月いっぱいまでは、
塾で働いて・・・・・
九月からまた本社勤務になりますね。」
「・・・・本社ってどこでしたっけ??」
「・・・・・・大阪です。」
大阪・・・・・・・
遠いな・・・・・・
まぁ俺が気にする事じゃないんだけどな・・・・。
そして・・・・・・・・
帰宅後、
藤本にからかい半分で
菊池先生との事をメールしてみた。
数分後・・・・・
俺の予想とは違うメールが帰ってきた。
『何勘違いしてるんだよ・・・・・。
先生・・・・・
俺・・・・ふられたんだよ』
着替え。
その後も菊池先生は、
今日食った分のすべてを吐きだすかぐらいの勢いで
吐き続けた・・・・・。
そして・・・・・
「・・・・・・・あれ・・・・。
なんで・・・・・私、外にいるの??」
どうやら・・・・・
吐きまくったため・・・・
すっきりして、意識が戻ったらしい・・・・・。
「あの・・・・・・・
大丈夫ですか・・・・・??」
「あっ・・はい、大丈夫で―――」
どうやら・・・・
ゲロまみれの俺を見て
かなり驚いているようだ。
そして菊池先生はあたりを見渡して、
今の自分の状況を把握したらしく・・・・・
「それ・・・・・私がやりましたか??」
「はい・・・・やられました。」
そのあと・・・・
菊池先生にめちゃくちゃ謝罪され・・・・
そして
代わりの着替え&シャワーを用意してくれるそうで、
うちにお邪魔させてもらう事になった。
もう一人の女性の先生は、
菊池先生の意識が戻ったようなので、
そのまま帰ることになった。
・・・・・・とりあえず、
明日から一週間ぐらい休みをもらえたので、
スーツのほうはクリーニングでなんとかなるな・・・・・。
「・・・・・・お邪魔します。
そしてすぐにお風呂借りてもいいですか??」
「どうぞ・・・・ほんっとにごめんなさい。」
シャーーーーーーーー・・・・・・・
あぁ・・・・・すっきりした。
やっぱり
どんな人間でも
ゲ○は臭いんだな・・・・・・。
「あの!うえお先生!」
「はい!なんですか!」
「着替えは脱衣所に用意したんで!
これに着替えてください。
あと・・・・
スーツは私がクリーニングに出しておきますので!」
「わかりました!
ありがとうございます!」
シャワーを浴び終わり・・・・・
用意されたバスタオルで体を拭いた後・・・・
すぐ着替えようと思ったのですが・・・・・・
この着替え・・・・・・
この洋服・・・・・・・
見覚えがある・・・・・・・。
いや・・・・・
見覚えどころじゃない・・・・。
ある男がよく着ている服だ。
こんな派手な服を着るのは・・・・・
間違いなく・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・藤本だ。
