🌍【実例付き】英文履歴書(CV)の書き方:海外でも通用するプロフェッショナルな表現とは?
こんにちは。今回は、私自身のキャリアを題材に、「英文履歴書の書き方」をわかりやすくご紹介したいと思います。
外資系企業や国際機関、NGOなどに応募する際、日本語の職務経歴書をそのまま英訳するだけでは通用しません。
必要なのは、「英語圏の読者にとって自然な構成と、説得力ある表現」です。
🔹1. Professional Summary(職務要約)は“短く魅力的に”
例:
Multilingual legal and administrative professional with over 15 years of experience in corporate legal affairs, HR and general affairs management across Japan, the Middle East, and Southeast Asia.
【解説】
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Multilingual:多言語話者。職務に関係がある場合は強調しましょう。
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legal and administrative professional:「法務および管理の専門職」という意味。日本語の「総務」「法務」を自然に英語で表現しています。
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with over 15 years of experience:「15年以上の経験を持つ」=経験年数は必ず具体的に。
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across Japan, the Middle East, and Southeast Asia:複数地域での経験を示すことで、国際性をアピールできます。
🔸Point!:「私は○○をやってきました」ではなく、「私はどんなスキルを持ち、どこで活躍してきたのか」を“英語らしい流れ”で書くのがコツです。
🔹2. Key Qualifications(専門スキル)で差別化する
例:
Extensive experience in contract drafting, negotiation, and compliance in Japanese, English, and Arabic.
Conducted legal training and compliance education for domestic and international employees.
Fluent in Japanese, English, and Arabic.
【解説】
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contract drafting:契約書の起案
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negotiation:交渉
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compliance:法令順守、コンプライアンス。英語でもそのまま使えます。
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conducted:セミナーや教育を「実施した」という意味。面接で使える便利表現です。
🔸Point!:英語では「できること・やったこと」を動詞中心で列挙します。名詞中心にならないよう注意!
🔹3. Professional Experience(職歴)の表現
例:
ーーー Co., Ltd. — Manager, Legal & General Affairs Department
January 202* – Present | [City], Japan
Reviewed and managed over 300 contracts annually, identifying and mitigating legal risks.
Led compliance initiatives and internal control measures across departments.
【解説】
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reviewed and managed:契約書の審査・管理を英語で自然に表現。
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mitigating risks:「リスクを軽減する」。法務系でよく使う表現です。
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led:リーダーシップを発揮したことは動詞“lead(過去形led)”で示すと好印象。
🔸Point!:「責任を持って〜しました」は、「took charge of」よりも、能動的な動詞(led / managed / developed / implemented など)**で書くと説得力が増します。
🔹4. Education(学歴)もアピールに活用
例:
Master of Laws (LL.M.) – Focus on African Modern Legal History and Corporate Law
【解説】
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Master of Laws (LL.M.):法学修士。英語では“LL.M.”という表記も一般的です。
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focus on~:「〜に特化」。自分の研究テーマを一行で説明するときに便利。
🔹5. Skills & Languages(スキルと言語)
例:
Languages
Japanese (Native)
English (Fluent – Professional Use)
Arabic (Business Level)
French (Reading Proficiency)
【解説】
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Fluent:流暢に話せるレベル
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Business Level:ビジネスレベル(英語では"Intermediate"より上)
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Reading Proficiency:読解が得意、読む専門性がある
🔸Point!:「TOEIC◯点」ではなく、実務でどれだけ使えるかを伝える表現が主流です。
✨まとめ:英文履歴書で押さえる3つのコツ
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動詞主語で書く(“I did”より“Managed ~ / Led ~ / Drafted ~”のように動作を明示)
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実績は数字で示す(「300件の契約書」→“over 300 contracts annually”)
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英語の自然な構成に沿って書く(要約→スキル→職歴→学歴)
📌おまけ:使える英文履歴書テンプレ動詞一覧
日本語でよく使う表現 | 英文履歴書での動詞例 |
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取りまとめた | coordinated / managed |
作成した | drafted / prepared / created |
実施した | conducted / implemented
|
担当した | handled / oversaw / in charge of |
改善した | improved / enhanced |
英語で自分のキャリアを表現するのは、最初は難しく感じるかもしれません。ですが、「実績」「経験」「スキル」を英語で“魅力的に”表現することができれば、グローバルなポジションへの扉は大きく開かれます。