🔷 憲法23条とは?

「学問の自由は、これを保障する」

これは、日本国憲法で、自由に研究・勉強・発表することを守っているルールです。
特に大学や研究者にとって、とても大事な自由です。


問題のポイントまとめ(ア~ウ)

ア.

学問研究は、大学でやるならテーマも手段も自由にできて制約されない。

→ ❌(バツ)
大学で行うとしても、まったく制約がないわけではありません
例えば、法律に違反する研究(危険な薬を勝手に作るなど)はダメです。

つまり、ある程度の制限はOKなので「制約されない」は言いすぎ!


イ.国や地方公共団体が研究助成を行う場合に,応募者の研究内容やこれまでの研究成果への評価に基づいて助成金の額に差異を設けることは,憲法第23条に違反しない。

国や自治体が助成金を出すとき、研究の内容や成果によって金額に差があるのはOK?

→ ✅(マル)
これは 正しいです
いい研究をしている人に多くお金を出すのは、「学問の自由」を妨げるものではありません。
平等=全員同じ金額ではなく、成果で評価して差をつけるのはOK。


ウ.

大学の自治は、建物や学生の管理はできるけど、教授などの人事は自由に決められない。

→ ❌(バツ)
大学の自治には、教授や研究者の採用・人事の自由も含まれます!
なので、これは間違い。大学の「自治」は、人事の決定権にも及びます。


✅ 正しい組合せは?

→ 正解は?
No.6

⏱ 試験で時短するコツ(3つ)

  1. キーワードだけ拾って判断する!
     例:「研究テーマも手段も制約されない」→ 言いすぎ? → ❌
       「評価で助成金に差」→ よくあること → ✅

  2. 言い切り表現に注意!
     「絶対に○○だ」「一切制限されない」などの強すぎる言い方は疑う

  3. 23条=大学・学者の自由。国の制限はあってもいい場合も。


✍️ イラスト(概要)

イラストにする場合は、以下のような場面を描けます:

  1. 【ア】大学で研究している人に、警察がストップしてる絵(法律違反の研究はNG)

  2. 【イ】お金の山を前に、研究成果に応じて渡している役人(差はOK)

  3. 【ウ】学長が「教授はこの人にします」と決めてる(人事も自治)