人事の壁、それはキャズムを超えられるか?
皆さん、こんにちは!今日のテーマは、ビジネスの世界でよく聞かれる「キャズム」という概念と、人事職がどう向き合っていくべきか、というちょっと熱いお話です。
キャズムって何?
マーケティングの世界でよく使われる「キャズム(Chasm)」という言葉。これは、新しい商品やサービスが、初期のイノベーターやアーリーアダプターといった層から、その後のマジョリティ層へと普及する間に存在する、深い溝のことを指します。この溝を乗り越えられなければ、せっかくの素晴らしいアイデアも市場から消え去ってしまう可能性がある、まさに鬼門なんです。
人事にもキャズムがある?
さて、このキャズム、人事の世界にも存在するんじゃないかと、最近つくづく思うんです。
例えば、新しい人事制度を導入しようとした時。一部の先進的な社員はすぐに理解し、積極的に協力してくれるかもしれません。しかし、多くの社員にとっては「また何か変わるのか」「自分には関係ない」と感じてしまうこともあるでしょう。この温度差、まさにキャズムじゃないでしょうか?
また、テクノロジーの導入もそうです。HR Techを活用して業務効率化を図ろうとしても、デジタルに慣れた層とそうでない層の間には、どうしても理解や受け入れにギャップが生まれます。
人事が超えるべきキャズム
では、人事職として、このキャズムをどう乗り越えていけばいいのでしょうか?
1. 丁寧なコミュニケーションと巻き込み: 新しい取り組みを行う際には、その目的やメリットを丁寧に、そして繰り返し伝えることが重要です。一部の理解者だけでなく、多くの社員を巻き込む意識を持つことが、溝を埋める第一歩です。
2. 段階的な導入とフィードバック: いきなり大規模な変革を行うのではなく、スモールスタートで効果を検証しながら、段階的に導入していくのが有効です。また、導入後も社員からのフィードバックを積極的に収集し、改善に繋げていく姿勢が大切です。
3. リーダーシップのコミットメント: 経営層や各部門のリーダーが、新しい人事の取り組みに理解を示し、積極的にサポートしてくれることは、キャズムを超える上で不可欠です。人事部門だけでなく、組織全体で同じ方向を向いて進む必要があります。
4. データに基づいた戦略: 勘や経験だけでなく、社員のデータやエンゲージメントサーベイの結果などを分析し、客観的な根拠に基づいた人事戦略を立てることで、より多くの社員に納得感と共感を得やすくなります。
キャズムを超えた先に
キャズムを超えるのは決して なことではありません。しかし、それを乗り越えた先には、組織全体の成長や活性化といった大きな果実が待っています。
私たち人事職は、常に変化を恐れず、新しい知識やスキルを習得しながら、組織と社員の間に架け橋を架ける存在でありたい。キャズムという壁に立ち向かい、それを乗り越えるための知恵と情熱を持ち続けたいですね。
皆さんは、日々の業務の中でどんなキャズムを感じていますか?そして、それをどう乗り越えようとしていますか?ぜひ、皆さんの経験や考えも教えてくださいね。
それでは、また次のブログでお会いしましょう!