モロッコ留学の思い出:予想外の雪景色とイフレンの美しさ
モロッコ留学、それは私にとって一生忘れられない貴重な経験となりました。特に、到着した日に体験した予想外の雪景色は、今でも鮮明に覚えています。
空港から街へ向かうバスの中で、窓の外に広がる景色に息をのみました。遠くの山々が真っ白に覆われ、まるで絵画のような美しさ。モロッコといえば乾燥したイメージが強かったため、この雪景色は私にとって大きな驚きでした。
街に到着すると、雪が降りしきる中、人々は足元に気をつけながら歩いていました。地元の人たちの中には、雪を見るのが初めてという人も多く、子供たちは雪合戦をして楽しそうに遊んでいました。その様子は、まるで冬を迎えた日本の子供たちと重なり、どこか懐かしい気持ちになりました。
暖かい部屋から窓の外の雪景色を眺めるのは、私にとって至福の時間でした。雪が降りしきる中、街全体が静まりかえり、まるで別の世界にいるような感覚に。この静寂の中で、私はこれから始まる新しい生活への期待と少しの不安を感じていました。
後日、私は標高1650mのアトラス山脈の中腹にある町、イフレンを訪れました。冬は雪に覆われるほどの高地にあるため、夏は涼しく、フランス植民地時代にリゾート地として開発されたという歴史を持つ町です。
イフレンの街並みは、モロッコというよりもヨーロッパのどこかのような雰囲気を醸し出していました。カラフルな建物や石畳の道、そして雪景色とのコントラストが美しく、まるで童話の世界に迷い込んだような感覚でした。
イフレンでは、地元の人たちと触れ合う機会も多く、貴重な経験となりました。彼らはとても温かく親切で、私のアラビア語にも笑顔で対応してくれました。
モロッコでの留学生活は、私にとって大きな成長の機会となりました。予想外の雪景色や美しい街並みとの出会いは、私の心を豊かにし、そして一生の思い出となりました。