訴状は、裁判所に訴訟を提起するために提出する重要な書面です。以下に、一般的な訴状の書き方の流れを説明します。
1. 表題
- 「訴状」と大きく書きます。文書の一番上に中央に配置します。
2. 宛先
- 訴訟を提起する裁判所名を書きます。例:「〇〇地方裁判所 御中」。
3. 当事者の情報
- **原告(訴える側)**の名前、住所、連絡先を明記します。法人の場合は法人名、代表者名も記載します。
- **被告(訴えられる側)**の名前、住所、連絡先を記載します。法人の場合も同様に、法人名と代表者名を記載します。
4. 請求の趣旨
- 訴訟で何を求めているのか、簡潔に明示します。例えば、「被告は原告に対し、金〇〇万円を支払え」などです。
5. 請求の原因
- なぜその請求をするのか、具体的な理由や事実関係を説明します。請求の趣旨を裏付けるための詳細な事実を以下のように記載します。
- 事実の経緯:いつ、どのような契約や行為があったのか。
- 法律上の主張:その事実に基づいてどのような法的権利があるのか。
6. 証拠
- 主張を裏付ける証拠を列挙します。たとえば、契約書、メール、証人などです。証拠書類は別途提出する場合もあり、その場合は「証拠として〇〇を提出予定」と書きます。
7. 提出日
- 訴状の作成日を記載します。
8. 署名
- 原告または代理人の署名または記名押印を行います。
9. 添付書類
- 裁判所の指定に応じて、必要な書類(例えば、証拠書類、訴状の副本、手数料の納付証明書など)を添付します。
訴状の例:
訴 状
〇〇地方裁判所 御中
原告:〇〇〇〇(住所・連絡先)
被告:△△△△(住所・連絡先)
請求の趣旨
1. 被告は原告に対し、金〇〇万円を支払え。
2. 訴訟費用は被告の負担とする。
3. 仮執行の宣言を求める。
請求の原因
1. 原告は、令和〇年〇月〇日、被告との間で〇〇契約を締結した。
2. しかし、被告は契約に基づく〇〇を履行せず、原告に〇〇円の損害を与えた。
3. よって、原告は〇〇に基づき、被告に対して〇〇円の支払いを求める。
証拠方法
1. 〇〇契約書(甲第1号証)
2. メールのやりとり(甲第2号証)
令和〇年〇月〇日
原告 〇〇〇〇(署名)