エジプト民法典(Egyptian Civil Code)は、1948年に公布され、翌1949年に施行されました。以下は、エジプト民法典に関する要点です:

  1. 法源の多様性:

    • エジプト民法典は、旧日本民法典を含む20以上の立法に依拠しています。
    • シャリーア(イスラム法)も法源の一つとされていますが、具体的には『メジェッレ』や『ムルシド』などの近代的な法典が参照されています。
  2. 法典の起草者:

    • エジプト民法典は、「サンフーリー法典」群として知られる法典に属しています。
    • ʿAbd al-Razzāq al-Sanhūrī(アブドゥル・ラッザーク・アル・サンフーリー)がエジプトの法学者として知られ、1971年に亡くなりました。
  3. サンフーリー法典群:

    • サンフーリー法典群には、エジプト民法典の他に、以下の法典が含まれています:
      • シリア民法典(1949年)
      • イラク民法典(1951年)
      • リビア民法典(1954年)
      • クウェート商法典(1961年)
  4. 近代的な影響:

    • エジプト民法典は近代的な法典であり、アラブ諸国に広範な影響を与えました。
    • サンフーリー法典群も同様に、アラブ世界での法制度のモデルとなりました。