【「預言者ムハンマド」について】

「ムハンマド」という名前を聞いて、
アラビア語を学んだことがある人なら ムハンマドのあとに付け足したくなる言葉があります。

『sallal laho alaihi wasallam(サッラル ラフ アライヒ ワサッラム)』
サッラー
(アラビア語で)

これは、「彼に平和がありますように(Peace be upon him)」という意味です。

この言葉を付けて、
他の人名のムハンマドと
「預言者ムハンマド(サッラル ラフ アライヒ ワサッラム)」を区別しているという訳です。
文章においても同じように使います。

それだけイスラーム(教)では、
「預言者ムハンマド」は特別ということなのです。

私もこれから「預言者ムハンマド」という表現を使うことにします。

ちなみに男性の名前で
「モハンマド、メフメト、モハマッド、モハメド」というのはすべて「預言者ムハンマド」からきた名称です。
また、「マフムード」「アフマド」「ハーミド」なども「ムハンマド」から派生した男性の名前ですので、すべて同じ意味です。

今回は「預言者ムハンマド」を語るときの決まりみたいな話をしました。
次回は「彼」を描写するときのルールをお話したいと思います。

文責:アラブ・コンサルティングサービス東京 岩口龍児