なんとなく借りてしまった薬丸岳さんの作品は今回で3作目。
変わらず少年犯罪というテーマの作品。
普段は通勤電車の中で本を読むのだが、話の展開が予想できず、電車が最寄り駅に止まったことに気づかないほどだった。
フィクションだから読み進められるが、これが現実世界にあるとしたら、と考えただけでも恐ろしくなる。
予想もつかない展開と伏線回収がジェットコースターのように続く作品だった。
江戸川乱歩賞の受賞作品というのもうなづける。
ミステリー好きの人にはたまらない展開の作品だと思う。
だが私の読後感は・・・・・・・
もう当分、薬丸岳さんの作品は読みたくない。
だった。
それほど人の心に突き刺さるストーリー展開と考えさせられる作品だった。
けっきょく、子どもを傷つける社会を作ったのは大人であって、そんな社会に生きている子どもがいつかは大人になっていく。
子どもが生きやすい社会なんて、どこにもないのかな、などと考えてしまうからだ。
それでも社会性のあるテーマで、ここまで読み応えにあるストーリー展開の作品なので、薬丸岳さんのファンが多いのも納得だ。
人の心の闇というのは、他の人にはわからない。


