『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』の3冊目

~想いを伝えるシチュー~

 

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シチューといえば真っ先に思い浮かぶのが、クリームシチュー。

我が家でのクリームシチューに入れる肉の定番はチキンだったが、豚肉や牛肉、それも薄切りか角切りも合うそうだ。

 

牛肉を使った白いスープが登場する。

ロシアのビーフストロガノフを参考にアレンジされたもので、ウクライナなどではサワークリームを使った白いビーフストロガノフをよく食べられるそうだ。

この両国の料理をアレンジしたものが、「しずく風白いビーフシチュー」のようだ。

 

双方の良い所をそれぞれ持ち寄れば、新しい味ができる。

両国のおいしい料理を食べられる日がくることを願わずにはいられない。

 

 

 

 

 

 

今回のストーリーの中に鉄のフライパンが出てくる。

 

鉄製のフライパンは手入れが大変で、本文の中に手入れ方法が書いてあった。

1.金たわしと食器用洗剤で表面を洗う

2.体焼きしてニスを飛ばす。この作業はIHではできない。

3.熱したら冷まして、再び金たわしで洗う。

4.油を馴染ませるため、たっぷりの油を注ぎ、葱の切れ端やキャベツの芯などのク   

 ズ野菜を弱火で10分ほど炒める。この作業で表面に油の被膜ができ、食材がくっつ

 きにくくなり、錆止めにもなるそうだ。

 

これ以降は洗剤で洗ってはいけない。毎回キッチンペーパーでしっかり水気を拭かないと錆の原因になるそうだ。

 

 

初めて一人暮らしをした時、初めて自分で買ったのが鉄製の中華鍋だった。

 

鉄分が料理から取れるので、女性にはお勧めの鍋だと言われた。

鉄鍋が錆びないようにと、購入した店で教えられたように手入れをしていたが、もう昔のことであり、ここまで細かくしたかは記憶にない。

 

料理の鉄人のように中華鍋を振る動作に憧れたが、重たい鉄製のプライパンを振ることは難しくてできなかった。

それでも十分おいしい炒飯が作れるのが、鉄の良さだ。

 

そんな鉄鍋で、きんぴらやナスのみそ炒めを良く作ったのだが、焦げているわけではないのに黒くなっていた。

鉄鍋で調理すると、食材によっては黒くなることは聞いていたので、さほど気にも留めていなかった。

むしろ鉄分が取れるからちょうどいい、程度にしか思っていなかった。

 

この本に、もう一つの注意点が書かれていた。

ゴボウやレンコン、ナスなどはタンニンを含むため、鉄鍋で炒めると反応して食材が黒くなるそうだ。

 

長い年月を経て知った事実。

味に問題がないから、と気にしなかった当時の私は、なんと大らかな性格なのだろう。

10年近く使っていた鉄製のフライパン

新たに学び直し、再就職をした後、フライパンの手入れはおろか、食事を作る時間も減ると、鉄製のフライパンは錆が出てくるようになった。

 

物にも命があるのだろうか。

大切に扱うと、答えてくれるように使い勝手がよくなっていったのに

しばらく使わない間に、あっという間に使えなくなる。

 

気に入ったものは大切に使おう。

改めて感じさせられる。

 

 

若い頃に鉄製のフライパンを使ったからかは不明だが、貧血とは無縁の生活を送っている。

しかしここ最近、徐々に貧血の指標を示すヘモグロビンの値が減ってきている。

また鉄製のフライパンを使いたい気持ちもるが、今の生活を考えると、錆びさせる原因になるように思う。

 

近年、高齢者でも使いやすいようにと、ガスコンロでなくIHのキッチンも増えていている。

また年齢が上がるたびに、筋力の衰えから鉄製のフライパンを使うのは、筋を痛めそうな気もする。しかし筋力アップには良さそうだ。

 

様々な考えがよぎるのだが、丁寧な暮らしをするには、時間と心の余裕が一番必要だという結論に落ち着くのだった。