大好きな群ようこさんの作品。
 
『パンとスープとネコ日和』と同じく大好きなシリーズ
『れんげ荘物語』シリーズの4冊目。
 
主人公のキョウコは、有名広告会社を早期退職し、古い木造アパートに住んでいる。
住人は、60歳を過ぎても素敵なクマガイさんと、20代のチユキさん、職業「旅人」のコナツさん。
 
今回は、コナツさんにまつわる話。
 
正直、コナツさんのようなタイプは苦手かもしれない。
 
人に甘えるのが上手で、でもとても素直で心根は優しい。
 
こういう人は、いつも誰かが助けてくれるんだろう、と羨ましくも思う。
 
キョウコがコナツさんに食事をご馳走したりするのは、クマガイさんの影響もあるのかなぁ、なんて思うのだが、私だったら無職なら、人にご馳走なんてしないかも・・・
 
でも人とのつながりって、こういうことだったりもするのかな・・・
 
 

 

 

無職のキョウコは、私と同様にお金の心配や老後の心配はしているのだが、話を聞いてくれる高校時代からの友人や、隣人のクマガイさんがキョウコにはいる。

 

兄家族にも恵まれており、一人で住んでいても、人は一人では生きられない。

改めて感じさせられる作品だ。

 

 

 

 

キョウコは1か月10万円で生活をしており、年金がもらえるまでは貯金を崩している。

 

何にお金をかけるかはその人次第。

 

食べる物をオーガニックにしているが、共有スペースの花はキョウコが安い生花店で購入している。

 

じゃあ衣服は?

 

お隣に住むクマガイさんが着られなくなった服は、キョウコの趣味に合うものなので、ありがたく使わせてもらっている。

 

ただキョウコは刺繍ができること、ちょっとした服の修繕くらいなら自分でできてしまうのだ。

 

肘にが擦り切れたら、刺繍を施したあて布を使って修復して大事に使っている。

 

 

ミュンヘンにいた頃、ホストマザーの一人を思い出す。

ホストマザーとはいうが、食事などは自分で用意するので、部屋と家財道具を借りている状況だ。

 

彼女は週に3~4日、仕事に行く。

毎日簡単な掃除をし、週に1度は水回りや床掃除をする。

 

日曜日は朝から音楽を聴きながらバスタイムを楽しむ。

 

食事も決して贅沢をしている様子はないが、食材を無駄にしている様子はない。

 

集合住宅の1室の彼女の部屋は、決して新しくはないのだが、いつもきれいに使われている。

 

何より物を大事にしている生活ぶりがいつもうかがえた。

 

靴下に穴が開いたら縫い合わせたりつぎはぎして使う。

 

タオルも布巾も、少しぐらいなら縫い合わせて使っている。

 

 

古くなった物は思い切って捨てて新しい物を買って、新しい気を呼び込む

 

お片付けだったか風水だったか。

何かの特集で読んだことがある。

 

 

確かに古い物を使い続けて、気持ちがマイナスになるのであれば、新しいもを買った方がいい。

 

新しい物を使うのは、やはり気持ちが良い。

 

 

物を大切に使っているのであれば、

 

まだ使えるから、

 

もったいないから、

 

古くなった物を、新しく生まれ変わらせて使うのであれば、それは決してマイナスな気持ちにはならない。

 

 

新しく生まれ変わらせるための作業の時間。

 

新しい物を迎え入れる準備の時間は、楽しみと喜びに満ちた時間。

 


そんな時間もまた、暮らしの中には必要なのかもしれない。

 

 

かなり毛玉がついてしまった部屋着を見て、無心に毛玉を取ってみる。

 

きれいに蘇った部屋着を前に、ふと自己満足の笑顔を浮かべている私の姿は、ちょっと不気味だったかもしれない。