先日に引き続き「第14回せんだい21アンデパンダン展2025」のレポートです。あれから仕事が忙しく、全く会場ギャラリーを回ることができず搬出日である本日に、大急ぎで時間が許す限り他の作品を鑑賞しました。



まず最初は、自宅から徒歩15分くらいのとことにある「SARP 仙台アーティストランプレイス」さん。


実は私がアンデパンダン展に出展するようになった際の1番最初の展示会場でした。

以下グッときた作品たち。
















こうして見るとやっぱり立体作品が多いですね。


あとSARPさんの前でカンパ式のガレージセールが行われており、雰囲気の良いグラスとソーサーがあったのでいただいてきました。



ちょっと錆びているけどそれが良い。


次は、今回より会場に追加されたevenさん。ここは自宅から徒歩5分くらいのところにあるので、もし次回も会場になるなら是非ここに出させていただきたいです。














ここでは映像作品の上映も行われていました。


そして最後は私の作品の出展会場であるGallery TURNAROUNDさん。搬出時間ちょっと過ぎだったので既に搬出されている作品もありありましたが、それでも滑り込みで鑑賞できました。






















ちなみに一番好きなのこれ。実は毎年新作を楽しみにしているアーティストさんなんですが、今年はなんと偶然かつ光栄にもその方の作品の隣に私の作品が展示されていてムチャクチャ嬉しかったです。とにかく東北時事ネタと風刺がキレッキレで最高なので特に東北人はご覧下さい。





「大通りのサンビルでやってら文学フリマ」「カホグスンポーの硬派な記者」


※カホグスンポー=河北新報




「宮城の悪どいコンサルがふるさと納税悪用し」「おしりに火がつききゃんきゃんきゃん」www


このネタを宮城県知事選の直前に投入するタイムリーさよ。




「そうは言っても油断さするどいづ盛岡市市長みだいにならねえども限らねえ」

県内で死者が出るほどの大雨洪水被害が発生しているまさにその時に仙台に遊びに行きへべれけになるほど飲んで前後不覚になっていたことを地元紙にぶっ叩かれるも、猫とフェアレディZと出自で乗り切り「お前の家に熊送る」の最後っ屁をかました元知事もいるので大丈夫です。


なお、前半は中国南画と漢詩の歴史を辿る美術史だったのに突然妖怪武侠アクションになり、狐の妖怪が楊貴妃を遣唐使船に乗せて日本に逃し、移住した楊貴妃の子孫が山口百恵だという中国の現代の伝説に繋がるトンデモ武侠創作漫画もあって面白かったです。この方の同人誌があったらマジで欲しい。


ちなみに私の作品はこんなのでした。

















タイトルは「Deus ex machina -Moirai-(デウス・エクス・マキナ -モイライ-)」。Moirai(モイライ)とは、ギリシャ神話における三柱一組の「運命の三女神」で、まず一番若いクローソーが「運命の糸」を紡ぎ、その長さを次女のラキシスが計り、最後にそれを長女のアトロポスが切断するという、寿命そのものを象徴する神性です。なお、このモイライ三女神はギリシャ神話における支配権を巡る神々の大戦ギガントマキアに参戦し、敵対勢力の巨人族を青銅の棍棒で殴り殺し物理で引導を渡す突然のパワー展開を見せます。運命の糸を紡いで計って切るは結局何だったんだ!きっとパワー展開が好きな吟遊詩人が話を盛ったかと。

そしてDeus ex machina(デウス・エクス・マキナ)とは、言葉自体の意味は「機械仕掛けの神」で古代ギリシャ演劇の演出技法の一つ。deusがゼウス・神でmachinaが機械仕掛けでmachineの語源。なんか響きがカッコ良いから厨二病的感覚で覚えがちですが、実際の意味はシナリオが錯綜して解決困難な局面に陥った際、カラクリ仕掛けの神様やクレーンのような装置で吊り下げられた神様役の俳優が突然ステージに現れて「神の力」で全部解決してくれるという、所謂“ご都合展開”や“夢オチ”みたいなもの。ただ当時から安直な手法だと批判されていたとか。

しかしこの作品では言葉のそのままの意味で機械仕掛けというかメカニカルになってもらいました。主な材料は100均商品およびゴミで、ベースとなった箱はダイソーで300円のもの、その他吊り下げ用金具やエポキシパテ、瞬間接着剤、Gボンド、エポキシ接着剤、塗装に使用したアクリル絵の具も全部100均商品です。こういう異素材を組み合わせた作品は美術ではミクストメディアと呼ばれており、あり合わせの物を使って何かを作ることをブリコラージュといいます。なお、ギャラリーの方曰く子供の食い付きが良かったそうなので、今後廃材(ゴミ)と100均商品のみで作品制作するのをシリーズ化するかもしれません。