フィンランド滞在中、現地での生活費の節約のためレストランやカフェには一切目もくれず、ひたすらスーパーマーケットの特売と消費期限間近の割引品、およびコンビニの売れ残り半額商品を買ってしのぎました。フィンランドには「S-Market」と「K-Market」の二つのスーパーチェーンがあり、どこに行ってもだいたいこの二つのいずれかの支店があります。これらとコンビニチェーンの「R-KIOSKI」があれば生活に必要なものはだいたい何とかなる感じです。

 

私がヘルシンキで滞在していた「Stay Finland Apartments Helsinki」は徒歩5分程度のところに「S-Market」があるという素晴らしい立地でした。

 

image

 

image

それにしてもスーパーの風景だけはどこの国に行っても変わりません。この生鮮食品のすぐそばに花コーナーがあるところとか…

 

image

パンのコーナーだけ独立した棚になっていて菓子パンと食パン類の陳列が別になっているところとか。で、店内で作ってるパンのコーナーはまた別の場所にあるこの感じ。ほんと日本とスーパーと変わりません。

 

image

北欧は物価が高いと思われちですが、案外そうでもありません。確かに外食やデリなど「サービス」「製品」は高いですが、「材料」「素材」の状態では日本よりも安いです。例えばこの食パン20枚切りは日本円換算で200円くらいで1枚あたり10円です。っつーか20枚切りって業務用かよ!

 

あと食べている野菜・果物も日本とほぼ同じです。

 

image

食用ほうずきもあるし…

 

image

トマトもあるし…

 

image

柿もあるし…

 

 

image

みかんもあるし…

 

image

梨もあるし…

 

image

 

image

 

image

 

image

りんごに関してはいろんな品種も揃ってます。

 

…が、御覧の通り果物の品質ははっきりいって日本のレベルに比べたらかなり残念です。もう秋田県横手市のりんご農家の私の目では「クズ」にしか見えません。農協の加工用ですら引き取ってもらえない、畑にそのまま放置して虫や鳥、山の動物に食わせるレベルです。その代わり一山いくらの値段で一個あたりだと日本の1/5~1/10くらいの値段で買えるんですが。

これは良し悪しではなく果物に対する感覚や価値観がただ「違う」だけなのでしょう。こうした光景を見ると「フィンランドに日本の品質の果物を持っていったらボロ儲けできるぞ!」とつい思ってしまいますが、フィンランド人は果物にそこまでの品質を求めていないのかもしれないし、実際「食料」としての果物なんてこれくらいの品質でも別に問題ないのかもしれません。日本があまりにも外見の美を求め過ぎているだけで。

 

image

 

image

ただ例外的に水耕栽培野菜は日本よりも高かったです。だいたい100gで日本円換算200円くらいで日本のほぼ倍。こちらの品質は日本のと全然変わりませんでした。フィンランドは人口が少ないから水耕栽培施設の設備投資を回収しづらいのでしょうか。

 

image

消費期限が近いものにどんどん割引シールが貼られていくのも日本のスーパーと同じ。とりあえずこの蛍光ピンクのシールの商品と割引後の価格を真っ先にチェックして買うものを選んでいきます。

 

image

で、買ったのはこちら。割引のハムと割引のカルヤランピーラッカの徳用パック6個入り、牛乳、シリアルです。フィンランドは牛乳も日本より安くて、種類によってピンキリあるのですが、味にこだわらなければ1リットル90円台から買えます。牛乳1リットルが100円を切るって日本じゃ絶対無理ですよね?しかも定価でこの価格帯だから、消費期限間近になればもっと安くなるということ。もしかして節約に気を付ければフィンランドの方が生活費が安く済むのでは?なんて思ってしまいました。なお、この買い物で3日間しのいだのですが、合計金額は800円ちょっとでした。フィンランドで一食100円かかってないって凄くないですか?