皆さん、こんにちは
一般社団法人アーツ・コミュニケーション・ラボ
代表理事の北尾真理子です。
今日は、9月14日に、私がメンバーとなっている
兵庫県経営者協会の中の分科会である
女性産業人懇話会(通称VAL21)の9月例会で
メンバーの皆様に
初めてアートセラピーを体験していただく機会を提供させていただいた時のことについてお話させていただきますね。
VAL21は、実は今年で設立20周年を迎えました。
もともとは、当時は
まだ数少なかった兵庫県内の女性の企業の経営者や管理職
兵庫県や神戸市といった自治体の管理職の有志の方が集まり
経営者協会の中に分科会として、設立されました。
以来、メンバーは入れ替わりつつも
3月と8月を除く毎月1回メンバー有志が集まり
各月の例会運営担当者の企画による勉強会やイベントに参加しています。
VAL21には
スキルアップチームとアピールチームの2つのチームがあります。
メンバーは自分が希望するどちらかのチームに所属し
年間通して、様々な活動を展開しています。
兵庫県経営者協会には、ほかにも分科会があるのですが
その一つに青年部会があります。
企業の経営者や管理職の方々で構成され
ほとんどのメンバーは男性のようです。
以前から、VAL21と青年部会の交流会をしようという話があり
去年、第一回目が開催されました。
去年は、ちょうどその頃、VAL21として
自治体や企業の幹部・管理職の方々と
働く女性たちに向けて、提言を発表した後でしたので
その内容を、青年部会の男性メンバーの方々にぜひとも紹介したい
ということで交流会開催に至りました。
初めての交流会でしかも、やや真面目で堅苦しい話題がテーマということで
後日談ですが
正直、参加されていた男性方の中には
若干、引きモードの方もいらしたようです。
そこで
次回の交流会は、あんまり堅苦しくなく
「もう少しソフトな内容でしませんか」
というお申し出をいただいておりました。
実はその時から、私の頭の中には
「この機会に、一度、皆さんにアートセラピーを体験していただいてはどうだろうか」
というアイデアが浮かんでおりました。
年度が変わり
奇しくも、今年度のアピールチームのリーダーとなった私が
今年の青年部会との交流会を企画することになりました。
そこで、まずは
チームメンバーの合意を得て、
その後、VAL21代表幹事や青年部会リーダーの方にも賛同していただき
神戸を代表するアーツ表現セラピストの森すみれ氏の協力を得て
青年部会との交流会に、アートセラピー体験を取り入れることになりました。
いよいよ、9月14日の当日になり
VAL21メンバーと青年部会メンバー有志の方々
あわせて約40名の方が参加してくださいました。
思いのほか、大勢の方々に参加していただけて
心から嬉しく思いました。
会場は、ホテルクラウンパレス神戸。
事前にかなり大勢の方が参加してくださりそうだと聞いていたので
当日は
すみれさんのアーツ表現セラピー講座の修了生の方お二人に
ボランティアで、アシスタントとしてお手伝いをいただくことに…。
会場内の各円卓には
所狭しとクレヨンや画用紙がずらりと並べられ
新鮮な感じがしました。
くじ引きで決められた席につき
すみれさんのリードのもと
最初のワークが始まりました。
最初は、まわし絵を使った自己紹介。
まず自分の好きな色のクレヨンで
好きな絵を画用紙に描きます。
与えられた時間の1分間の後は
左隣の人に、その絵をまわします。
そして、その人が、また1分間、好きな色のクレヨンで好きな絵を描き足していきます。
それを、自分の絵が戻ってくるまで、順番に続けます。
そうしてグループの全員が描き足し終わり
自分に戻ってきた絵を見ると、なんとびっくり!
最初に自分が描いた絵が
原形を留めないくらい、すっかり様相が変わってしまった人もいれば
最初に描いた絵は、ほぼそのまま残っていて
余白部分に新たな絵や線が描き加えられていたという人も…。
そうして戻ってきた絵を、グループのメンバーに見せながら
順番に自己紹介をしました。
名前や所属企業・団体名を紹介する
ありきたりの自己紹介でなく
その絵の中に描かれたものを見せながらの紹介は
自分の誕生月や昔、飼っていたペットの話など
その人のプライベートな部分までが垣間見えて
親近感がわき
初対面の人たちとの距離がぐっと縮まった気がしました。
たまたま私が描き足した「栗」の絵を見つけた方は
「私、10月生まれで、秋の味覚を代表する栗が描かれていて嬉しかった」
とおっしゃってくださいました。
その後は
子どもの頃、印象に残ったお話のシーンを左手で画用紙に描くというワークもしました。
みなさん、利き手ではない左手で描く作業には苦戦しつつも
それぞれ立派な仕上がりでした。
各自、順番に
その絵に示したお話を紹介しながら
年代によって、共通の話題となり
話がどんどん膨らんだり
逆に、年の差を如実に感じたり
それぞれ面白い発見があったようです。
最後のワークは、コラージュでした。
雑誌から切り抜かれた写真や文字を
好きなように画用紙に貼り
中にはクレヨンで色を塗ったり
縁取りをしたりしながら
自分のストーリーを表してみました。
現状、携わられているお仕事に関する内容がばっちりと表現されていたり
自分の望みごとが画用紙一杯に表現されていたり
人それぞれ、多種多様なコラージュ作品が仕上がりました。
グループの中で、順番に
自分のストーリーを紹介した後
代表の方お二人が、ご自身の作品を見せて
そのストーリーを紹介してくださいました。
初めて耳にする傑作ストーリーを聴きながら
会場は終始、感動と笑いに包まれ
和やかな雰囲気のうちに、ワークの時間が終了しました。
2時間という限られた時間でしたが
参加された皆さん、それぞれに
何か改めて感じることや気づくことを、見つけられたのではないでしょうか。
その後、隣室の宴会場で
懇親を深めるための夕食会が行われました。
席は、これもくじ引きで決められ
ワークの時とは、また違ったメンバーとの懇親を図ることができました。
アートセラピー初体験の方数名に、ご感想を伺うと
「楽しかった」
「まわし絵で、いきなり好きなように描いてと言われても、いったい何を描いたら良いか、まったく思いつかず苦労した。
でも戻ってきた絵を見ると、驚くような芸術作品に仕上がっていて感動した」
など、良い印象をお持ちいただけたようで、ひと安心。
今回は、時間の関係で
アートセラピーの中の、ごく一部のワークしか体験していただけませんでしたが
また、いつか再び、機会があれば
その時は、また別のワークを体験していただきたいなと心底思いました。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
代表理事 北尾真理子