おりしも、当法人では、ヨガ・オブ・ボイスの創始者で、講師である、シルビア・ナカッチ氏来日旋風が吹きまくるさなか、去る6月11日(土)午前中に、甲南大学で、アメリカから来られたアートセラピストのメルセデス・テルマート氏の講演会が開催されました。ひょんなご縁で、この私が同講演会で彼女の通訳を務めることに…。
講演会は、『別の視点:アメリカにおけるアートセラピー ~何がそうで何がそうでないのか~』のタイトルで約2時間行われ、20名程の方々が参加されていました。
講演では、アメリカでのアートセラピーの定義や実際に彼女が
セラピストとして関わられた二つの事例を、クライアントが
描かれた絵を見せて紹介してくださいました。その絵を見て
何を感じるかなど、参加者に質問を投げかけられる場面もあり、
参加者の方々は皆さん、熱心にメモを取りながら耳を傾けて
おられました。
アーツ表現セラピストであり、当法人の理事でもある森すみれの
門下生の方も数名参加してくださっていました。2時間という
限られた時間でしたが、最後は、参加者が実際に画材を用いて
「橋」の絵を描き、その後、自分自身をその絵に描き加えるという
ワークもしました。描き終えた絵を全員が手にし、立って輪になり、
作品を見せ合い、気づいたことを述べ合いました。
ある人は、画用紙の真ん中に縦に橋を描き、また、
ある人は、画用紙の右から左に横に橋を描き、
ある人は吊り橋、ある人は太鼓橋、
柵のある橋、ない橋、
自分を描く位置も、人によって、橋の真ん中だったり、
橋を渡りきったところだったり、橋を渡る手前だったり、
と、まさに多種多様な絵を目の当たりにすることに…。
最後に、その絵にタイトルをつけるようにと言われたのですが、
橋の絵を描いているにも関わらず、橋とは全く無関係なタイトルを
つける人もいたりして、アートセラピーのパワーを感じました。
実は、この前日10日の夜、テルマート氏と彼女のお姉さんとお嬢さん、そして今回の彼女の来日の機会を作られた奈良教育大学のI先生【この方は以前から森すみれと懇意にされている方です】が、当法人の事務所にお越しくださいました。
料理上手の森すみれによる心づくしのインド料理の数々を前に、
森すみれ門下生が6名、シルビア、そして私を含む総勢13名が
集まり、アート談議に花を咲かせる良い懇親の機会となりました。
テルマート氏は元々アルゼンチンご出身とあり、アルゼンチンに
長年住んでいたことがあるシルビアと、いつの間にかスペイン語で
歓談するシーンもあり、インターナショナル感満載の一夜でした。
皆さん、それぞれ楽しいひとときを過ごして下さっていたようです。
そんなわけで、11日に芦屋で開催されていたシルビアのワークショップには、
森すみれも私も午後からの参加となりましたが、翌12日も含めて、
伊豆のリトリートワークショップに次ぐ、充実した時間を過ごしました。
芦屋のワークショップをご紹介し、今回、初めてヨガ・オブ・ボイスに参加
してくださった知人の方々も、とても楽しかったとおっしゃって
くださり、紹介した甲斐があったと嬉しく思いました。
アーツセラピーとの出会いに、改めて感謝!
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