イスト ウォーターポンプ交換 | 河内長野・富田林・大阪狭山 車の車検・修理・カスタム Auto car lounge A.R.I

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大阪の河内長野で小さな車屋を営んでおります。
毎日の出来事を綴っていきたいと思いますので
みなさんどうぞ覗いてってください。お願いします。

今回も当店のブログをご拝見いただきこちらのイストの修理のご依頼をいただきました。

何でも、こちらのイストはつい2週間前にあるガソリンスタンドで車検を受けたそうですが車検入庫の際に指摘した所がまったく整備されていなくて車検だけは通った状態でお車を返却されたと言う事です
こちらのイストは当店にお客様が乗ってこられた時点で異音を発しながらご入庫いただきました

今回、修理入庫を希望された原因がこれなんだとわかるレベルの異音。。なぜその車検を実施したガソリンスタンドのお店はこれがおかしいと思わないのか謎で僕にはちょっと理解できませんね。。笑

早速、お車を預かりエンジンルームをのぞいてみます
エンジンルームがとても綺麗です。今回のそのガソリンスタンドではオイルやオイルエレメント、エアエレメント、ブレーキオイル、バッテリーを交換されたそうで肝心のお客様が指摘をした異音の部分に関してはこれはこんなもんですと言われたそうな。。

まずはエンジンをかけてみます。

この動画では少しわかりにくいかもしれませんがエンジンの始動後ゴロゴロゴロゴロとすごい音がしています。

この音を聞いて「この車はこんなもんです!!」て。。。逆にその言い訳は無理があるでしょ?笑


どこの自動車屋さんもそうですがみなさん色々な考え方があったりでうちはあんまりよそのお店の批判はしないですが車検で消耗品などを交換しているのに肝心の部分を直さないてこれはアカンと思います。。

何の為の車検なんでしょ???理解に苦しむっすね。



さて!それでは故障診断に入っていきたいと思います

まずはエンジンカバーを外して整備しやすくします

異音の原因はおそらくエンジンまわりの回転部分から出ていると考えられます

回転部分とはこのエンジンの外にある補機ベルトの部分です。

まずはベルトを緩めていきます

こちらのイストは一本ベルトになっていて比較的簡単にベルト交換ができます

こちら下から見たベルトの部分です

こちらのベルトを外してまずは、この回転部分のプーリーが付いている部品などをひとつひとつ点検していきます

そして異音の原因はこれかな?とまずは疑う部分を点検

こちらのウォーターポンプと言う部品のプーリーを横方向に手で動かすと微妙なガタがある事がわかります。

今回このウォーターポンプの中にあるベアリングのガタが原因で異音が発生している事がわかりました。


こちらがウォーターポンプのプーリー
このウォーターポンプがベルトによって回転し、エンジンを冷やす為の冷却水をエンジン内に循環させる役目を担っています。

さっそくウォーターポンプのプーリーを外します
プーリーは3本のボルトでついてます。

こちらが今回異音の原因になっているウォーターポンプ本体です

よく見るとウォーターポンプのハウジングからラジエーター液が漏れてきている事がわかります。

こちらが外したウォーターポンプです
ウォーターポンプは国内有名ベアリングメーカーのGMB社の刻印が入っています

ウォーターポンプを外したあとはパッキンの役目をしているガスケットを外し接着面の清掃の為にオイルストーンで表面を磨いていきます

こんな小さな細かい作業をする事によって後々ラジエーター液の小さな漏れを抑制することができます。
これほんまに重要!!


そしてこちら新旧のウォーターポンプ比較

新品のウォーターポンプもGMB社製

この際、ベルトも交換します
ベルトを点検するとベルトに亀裂が少しあったのでちょうど交換時期でした。
車検を実施したガソリンスタンドの方にここは点検したの?って普通に問いたいです!笑


当店では補機ベルトに関しては4万キロごとに交換を推奨しています。

こちらのベルトメーカーさんは35000キロで交換の推奨をされているようですね。
こちらを装着し、ラジエーター液を入れてエア抜き作業を入念に行ってから作業を完了。

エンジン始動後、異音も消えて快適になりました。


最近、当店ではこのようにセカンドオピニオン的な仕事のご依頼も非常に多いです。
よそのお店の批判はしませんし、そのお店そのお店の考え方はいろいろとあると思いますがお客様から預かったお車の仕事はしっかりと診断して直してあげてほしいですね。

今回このような形ではありますが当店を選んでお仕事のご依頼をいただけた事を嬉しく思います。

また困った事がありましたらお声がけください。
ありがとうございます