(つづき)
国島株式会社会場を後に
すぐにやってきたバスに乗って1停留所、
次の会場へ。
これくらいの区間、
普段なら歩くけど、
時間節約のためスピードアップ。
名鉄バス馬引西→篭屋(170円)
のこぎり二
旧毛織物工場の会場。
この屋根のぎざぎざが
のこぎりの歯のようで
だから「のこぎり二」
「糸をたどって」
塩田千春
ああ・・・
ああ・・・
力がぬけて跪きそうになる・・・
一宮で製造された赤い毛糸が
張り巡らされた空間は
赤の靄がかかったよう
糸巻が巻きついた赤い空間は
トンネルとなって
私たちを異空間へ連れていく
糸巻がくるくると回りながら
回遊していくかのような空間を
隣のスペースには
古い織機に
新しい命のように結ばれた赤い糸たち
機械の稼働する音
工場で働く人々の声が
見えるようだ
時代の流れで失われていく産業と
そこにあった人々の営みが
確かに感じられる
赤い糸は
血管、血縁、地縁、
運命の糸
私もいつか、
こんな赤い糸のひとつとなって
いつかの時代を見下ろすときがくる
でも今は
当時のまま残された糸巻に
2022年の赤い糸が繋がれて
スイッチが入ったこの瞬間に生きている
そのスイッチは
会期後に消えてしまうけど
ここにいた私の中に
生きているかぎりそのスイッチは残りつづける
ずっとずっと
ここにいたいと思った
けど・・・
限られた時間
まだ行くべき会場が残っている
さあ向かうぞ
(昼食抜きで)
(つづく)
マルセイユタロットカフェリーディング
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