8/17 天才 or 狂気 チェコアニメ史上本当の天才の物語 | チェコチェコランドのイベント・商品情報ブログ

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チェコアニメのキャラクターたちを中心にチェコの絵本などを紹介しているチェコ・チェコランドのイベント・商品情報ブログです。

アップリンク渋谷の名物企画

チェコアニメの上映とトークのイベント

「This is チェコアニメ!2019」

~超ディープな世界への誘い~

https://shibuya.uplink.co.jp/event/2019/53855

↑チケットを販売しております!



今年は5月18日(土)、8月17日(日)、11月16日(土)と
3日開催します!
https://shibuya.uplink.co.jp/event/2019/53855

「This is チェコアニメ!」は

80分ぐらいの上映のあと、休憩をはさみ

そのとか

私、チェコチェコランドが

70分ぐらいのトークをさせていただきます。
おそらく世界で唯一、

チェコのコンテンツだけでビジネスをしている

私は日ごろ、チェコの権利元や作家、作家の遺族と
壮絶な交渉を行っております。

そんな私だけが知っているチェコアニメの舞台裏を激しく、
そして大爆笑の内容でお届けします。
初めてチェコアニメをご覧いただく皆様も
チェコアニメの深い理解と面白さを楽しんでいただけます!
(※11/16は上映時間が長いためトーク時間は
30~40分ぐらいになります。

今年も

1日に2回のイベントです。

 

①16時の回と

②19時30分の回を行います。

(※両回とも同じ内容です。)

本日は

少し先ですが、

 

☆8/17(土)①16:00~ ②19:30~
「チェコアニメ史上“本当の天才”ミロスラフ・シュチェパーネクの世界」
~歴史に名を残さなかった稀代の天才の正体~

をご紹介したいと思います。

 

”ミロスラフ・シュチェパーネク”の

特集です。

 

チェコアニメには

人形アニメのトルンカやポヤル、ティールロヴァー、イジー・バルタ、、

絵のアニメでは

クルテクのズデニェック・ミレル、

シュルレアリストの

ヤン・シュヴァンクマイエル

歴史に名を残す

巨匠がたくさんいますが、

 

チェコのアニメ関係者はみな

口を揃えて言います。

 

「本当の天才はシュチェパーネクだ。」

と…

 

トルンカのあとの

1960年代~1970年代の

チェコアニメの美術を

一手に担っていたのは

ミロスラフ・シュチェパーネクと言っても

過言でないぐらい

シュチェパーネクは

大車輪の活躍をしていました。

 

そんなシュチェパーネクが美術を担当した作品をご覧頂きます。

 

多彩な画風に

本当に一人の人間の為した仕事か、と

驚かれると思います。

 

そして、その深い世界観に

魅入られると思います。

 

でも、そんな

シュチェパーネクの名前が

なぜ後世に名を残していないのでしょうか?

 

…それは、

トークのときに

お話させていただきます…。



≪上映作品≫(上映時間84分)
1.ふしぎな庭シリーズ~動物がすきな男~(1974年/15分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル 美術 ミロスラフ・シュチェパーネク

 



あるところに一人の紳士がいました。
紳士は動物が大好きで、心から愛していました。



あるとき紳士は、小さな魚を飼いました。

 

 



紳士は魚をとてもかわいがり、
毎日エサをやりました。

 



さかなはどんどん大きくなり、
 



こんなになってしまいました(笑)

そんな感じで
紳士はいろいろな動物を紳士の”お庭”で育てていきます。

 

 


とっても可愛いく、雰囲気たっぷりの絵と、
「おい!」とつっこめるようなストーリー展開の
ギャップが最高です。

このかわいいネコも大きくなったらどうなるのでしょうか?(笑)
夢を壊さないで欲しいですが(笑)

でも、ある日、突然、紳士が…。

 

 



”お庭”の紳士の持ち物は片付けられ、

 

 


”お庭”に動物たちが残されてしまいました…。

動物たちはどうなるのでしょうか?
 

 

 



ユーモアたっぷりで
ペーソス感を残した
2Dの優しい絵は、紳士の優しさと
動物たちの可愛らしさ、
紳士と動物たちの愛情たっぷりのふれあいが
伝わります。

 


2.ぼくらとあそぼう!~セイウチのはなし~(1970年/13分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル/ミロスラフ・シュチェパーネク
美術 ミロスラフ・シュチェパーネク

 

「ぼくらとあそぼう!」は

2匹のヘンテコなクマのお話

優しくて素直な小さなクマと

インチキばかりのクマが

繰り広げるお話ですが…

 

あら、なんでしょう、この写真は?

 

 

あら?

 

あらら?

 

なんと2匹のクマは

旅行に行ってたみたいですね!

反対の性格ですが、

仲良しなんですね!

 

記念写真がいっぱい!

 

そして久々の地元!

旅行もいいですが

やはり地元はいいです!

 

いつも遊んでいる池も…

あら、いつもの池に大きな岩が…

 

これは岩ではなく…

 

セイウチだったのです!

 

すぐにいじり出す

2匹のクマたち

困ったクマたちです。

 

セイウチが困ってますよ!

 

そして聞くも悲しい事情が

セイウチにはあったのです。


大西洋を横断している途中に

息子とはぐれたようなのです!

 

その息子を探して

こんなところまできたそうなのです!

なんと可哀そうなのでしょうか?

(※セイウチの息子を探すのに

なんで内陸のチェコにきたとか、ツッコミはなしで

お願いします!)

 

2匹のクマたちが

息子探しに協力します!

心強いかどうか

ちょっとわかりませんが…

 

どんな展開になるでしょうか?


3.ネコのお絵描き(1960年/13分)
 監督ブジェチスラフ・ポヤル 美術ミロスラフ・シュチェパーネク

とっても可愛い

2匹の子ネコのアニメ!

 

 

画家のホンザが

キャンバスに描いた

ネコがキャンバスの中で

自由気ままに

過ごします!

 

実写とアニメが

ミックスした

当時では画期的な表現方法です!

 

今日は画家のホンザが

用事があって

家を空けなければなりません。

子ネコたちを残すのが心配です。

 

とりあえず

食べものを

用意しておかなければなりませんね。

 

でも、あっという間に食べエしまいます。

 

これでは

”絵の具”と”筆”を渡しておいて方がいいですね…。

…しかし、この判断が

凶と出ます…。

 

こねこたちの

バイタリティを侮ってはいけません!

 

いたずらばかりのねこちゃんたちですが、

可愛くてたまりません。

 

久々のDVD化です!


4.親方とカナヅチ(1958年/10分)
監督 ヴァーツラフ・ベドジフ 美術 ミロスラフ・シュチェパーネク

おそらく

日本での初公開だと思います。

珍しいドタバタ劇です!

これがシュチェパーネクのデビュー作品。

どんな絵柄が

楽しみにしていてください!


5.おじいさんは40人(1962年/8分)
監督ヴァーツラフ・ベドジフ 美術ミロスラフ・シュチェパーネク

 

 

「おじいさんは40人」は

平和に暮らすおじいさんとおばあさんの話ですが…

 

おじいさんが

庭で穴掘りをしています。

なぜ穴掘りを?

というつっこみはなしでお願いします。(笑)

 

 

なんとツボを掘り当てます!

 

これがなんと

何でも増えるツボなのです!

 

大喜びのおじいさんとおばあさん…

 

無表情なところがいいですね!

動きから興奮した喜びが伝わります!

 

セリフがなく、

チャップリンみたいに

たんたんとコミカルに展開します!

 

詳しいお話は下の方に書いています。

チェコアニメには珍しい

大爆笑ギャグです!

 

でも、絵も音楽も

ストーリー展開も

最後のシュールなオチも

おしゃれなのは

さすがにチェコアニメです!


6.剣の結末(1967年/4分)
監督 イヴァン・レンチ 美術 ミロスラフ・シュチェパーネク

 

シュチェパーネクの描く

超シュールなアニメ

 

突き刺さった剣に

まつわる物語…

 

短い作品ですが、

いろいろ伝わってきます…


7.ブラックアンドホワイト(1983年/3分)
監督 ヴァーツラフ・ベドジフ 美術 ミロスラフ・シュチェパーネク

イソップの「コウモリの話」のチェコアニメ版…

でも、何が”正義”かがテーマではありません。

ただひたすら

”可笑しく”、”おかしい(不可思議)”なお話です。

 

チェコアニメの不可思議なユーモアの世界に

まみれてください!

 


8.シューティングギャラリー(1969年/5分)
監督・美術 ミロスラフ・シュチェパーネク

 

ミロスラフ・シュチェパーネクの

唯一の

監督作品。

 

 

稀代の天才の描く

”世界”を存分にお楽しみください!

 


9.復讐(1968年/13分)
監督 イジー・ブルデチカ 美術 ミロスラフ・シュチェパーネク

詩をこよなく愛する青年が…

 

愛する女性を

屈強な男に奪われます…

 

 

うらみに思った青年は

悪魔に”魂”を売り…

 

 

”悪魔の力”を得ます。

 

 

モノクロを基調として映像ですが…

 

男の恨みの感情が大きくなると

 

赤い色で染まります…

 

みなまさを

恐怖の底に

お連れすることで

分かると思います…

 

以上の9作品、

どれもテーストの違う作品ばかり…。

 

でも、全てシュチェパーネクの

美術作品です。


≪2019年のThis is チェコアニメ!≫

☆5/18(土)①16:00~ ②19:30~
「ズデニェック・ミレル・ベストセレクション」
~チェコで最も成功した男の詩と儚さの世界~

https://ameblo.jp/a-a-agallery/entry-12449326218.html?frm=theme
チェコのアニメの歴史は“人形アニメ”の歴史。
それは戦後、世界を席巻していたディズニー作品に対抗するため
同じ“絵のアニメ”ではなく、“人形のアニメ”を構築したのです。
しかし、“絵のアニメ”でディズニーに対抗し、
全く違う世界観で世界をうならせた男がズデニェック・ミレル。
クルテクで有名なミレルですが、彼の本質はその他に作品にこそあります。
ミレルの描いた“詩”と“儚さ”の世界を存分にご覧頂きます。

≪上映作品≫(上映時間76分)
全作ズデニェック・ミレルの監督・美術作品。
1.知りたがりワンちゃんとこいぬ(1960年/11分)
2.アオネコとともだち(1959年/14分)
3.コオロギくんとバイオリン(1978年/5分)
4.クマのクブラとクバ・クビクラ(1955年/16分)
5.月のおはなし(1958年/14分)
6.イモムシくんは大スター(1967年/16分)


☆8/17(土)①16:00~ ②19:30~
「チェコアニメ史上“本当の天才”ミロスラフ・シュチェパーネクの世界」
~歴史に名を残さなかった稀代の天才の正体~

チェコアニメにはキラ星の如く巨匠がいます。
トルンカ、ポヤル、ティールロヴァー、ゼマン、
シュヴァンクマイエル…。
でも、チェコアニメの関係者は口を揃えて言います。
「本当の天才はシュチェパーネクだ。」
その意味は彼の作品をご覧頂くとわかります。
そして、それほどの天才がなぜ、名を残していないのか?
それは上映後のトークショーで全てお話します。

≪上映作品≫(上映時間84分)
1.ふしぎな庭シリーズ~動物がすきな男~(1974年/15分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル 美術 ミロスラフ・シュチェパーネク
2.ぼくらとあそぼう!~セイウチのはなし~(1970年/13分)
監督 ブジェチスラフ・ポヤル/ミロスラフ・シュチェパーネク
美術 ミロスラフ・シュチェパーネク
3.ネコのお絵描き(1960年/13分)
 監督ブジェチスラフ・ポヤル 美術ミロスラフ・シュチェパーネク
4.親方とカナヅチ(1958年/10分)
監督 ヴァーツラフ・ベドジフ 美術 ミロスラフ・シュチェパーネク
5.おじいさんは40人(1962年/8分)
監督ヴァーツラフ・ベドジフ 美術ミロスラフ・シュチェパーネク
6.剣の結末(1967年/4分)
監督 イヴァン・レンチ 美術 ミロスラフ・シュチェパーネク
7.ブラックアンドホワイト(1983年/3分)
監督 ヴァーツラフ・ベドジフ 美術 ミロスラフ・シュチェパーネク
8.シューティングギャラリー(1969年/5分)
監督・美術 ミロスラフ・シュチェパーネク
9.復讐(1968年/13分)
監督 イジー・ブルデチカ 美術 ミロスラフ・シュチェパーネク




☆11/16(土)①16:00~ ②19:30~
「シュヴァンクマイエル最大のホラー『ルナシー』とシュヴァンクマイエルの素顔」
~引退を表明してから1年後のシュヴァンクマイエルの毎日~

(上映時間123分)
ついに“This is チェコアニメ!”にシュヴァンクマイエルの最大のホラー
「ルナシー」(2005年/123分)が登場。
観れば必ず元気を失くすこの映画…。
シュヴァンクマイエルのイデオロギーが全て詰まっています。
人生に“幸せ”を求める方は絶対に観ないでください。
…でも人間の”真実“が描かれています。
そして、シュヴァンクマイエルとなれば
上映後のトークは必聴!
シュヴァンクマイエルと10年以上の付き合いがあり、
シュヴァンクマイエルの作品以上に“シュールな日常”を知る
眞部の話は作品以上に興味のある方も多いと思います!
昨年に8月に引退を表明したシュヴァンクマイエルですが、
彼は今、どういった生活を送っているのでしょうか?
そんなシュヴァンクマイエルの現状のお話もお楽しみに!
※この回は上映時間が長いため、
上映後のトークショーが30分~40分ぐらいになると思います。
ご了承お願いいたします。

≪上映作品≫
ルナシー(2005年/123分)
監督・美術 ヤン・シュヴァンクマイエル

 

以上の3日の開催!

 

今年もディープな世界に

浸りましょう!

トークもお楽しみください!

https://shibuya.uplink.co.jp/event/2019/53855