その①
高1、初めてのバイトは「満州餃子の満北亭」。
実家あたりの地域では割とある、ロードサイドのお店です。バイトしていたそのお店はもうないけど。
他の満北亭に比べてテーブル席も多く、餃子とラーメンだけでなく生姜焼き定食や炒飯をおいていたり。オレンジジュースやレモンスカッシュなんてのもあるお店でした。
夜は門限が厳しい家だったので普段は土日の昼間を中心に入りましたが、かなりの人気店。いやー鍛えられました。
オッサンたちの野球チームや地元の消防団が定期的に押し寄せ、そんなときにはビールがどんどん出る。生ビールサーバの樽を取り換えたりするのは重くて大変だった。そして、当時の中生ジョッキは、いまの中生ジョッキよりだいぶ大きかったと思う。重い。
でも7:3の黄金比で注げたときは嬉しかったし、ワイワイ賑やかなのは楽しかったかな。
バイトしたくて、友だちと一緒にタウンページを見ながら飲食店へ一軒ずつ電話して、やっと2人一緒でも良いという面接&採用にこぎつけた店。確か時給は620円とかじゃなかったかなー?
友だちは割とすぐやめてしまいましたが、私は2年以上やっていたと思う。
ポテトサラダを粉末の芋で作るのと、濃縮シロップに水道水入れて作るオレンジジュースには衝撃を受けたな
ラーメンも餃子も450円だったのにオレンジジュースも450円で注文する人がいることが驚きだった。いろんな価値観があるなぁ、と。でもそれ9割水道水ですよ、気取ってストローさしてますけど と。
店長は素手で蠅を捕まえることが得意で、少額の宝くじ(ロト6ではなかったような・・・なんか数字を当てるやつ)が趣味の超いい人。
たまにくる奥さんは元気な人で、帰りに炒飯や餃子を包んでくれることもあったり、夏休みにパートさん休みで学生陣が連日入っているときなんかは「ラーメン飽きるでしょ」とエビピラフを炊いてきてくれるようないいお店でした。
選べるまかないでは塩バタラーメンをよく食べたなー!若いから、塩分と炭水化物の虜です。
店長も奥さんもヤンキー感ゼロなのに息子はヤンキーで、私よりひとつ年下だったと思いますがたまにバイトに来ていました。行方不明という噂だったそのお姉さんもいつからか手伝うようになって、それがすっごくきれいな人だったんですが、白いブラウスの下に般若の入墨が透けて見える (ユニフォームはなくて、私服の上に青いエプロンだったのですよね)
そんなふたりとはずっと離れて、末っ子がまだ幼児というかベビーカー乗っているくらいで、なんだか不思議な一家でした。
トイレ掃除をしたのも、洗いもので手荒れしたのも、初めての経験だったなー。
そして、実はここのお客さんのひとりに惚れてしまって、勇気を出すも玉砕し・・・なんて、甘酸っぱくはない思い出もあります。あれは大人の階段を登ったわ
なんて、ツラツラどころかタラタラ書いてたらすんごく長くなってしまいました。
②はまたいつか