椎葉 周
アンジェリック・ノワール 2 (2) (角川スニーカー文庫 130-22)


天使になってから、戦闘準備が必要だと言い出して、修行をします。
ヤヨイの家を借りて、柔道みたく。
ユースケ、ヒロシ、シュン、マスター。
ユースケがシュンに教えを乞う辺り、まんまアルファクのリボーとハーンだなーと思いつつ、そういえばユースケって破門されていたのかと改めて。
「イイ人仮面」を取り去って暴走するユースケをちょっと期待したんですが、そこまで箍は外れてなかったです。



メロメロバット(※ユースケのオカマの親父さん)に訪れた中国マフィア。
ここらは前巻の続きです。銀さん、大活躍。
いいですね、ちょっと最近ヤクザがカッコよくて仕方ありません。
粋だなぁ。今はどうか解らないけど、こういうヤクザ像があるってのが好き。
や、でもエンコした小指、取れるところとか、真面目に笑えないから。怖いよ。



そんで、守護天使に一斉に襲われます。
クラスでもシカトを食らいます。
「痛烈な批判は賢そうに見える」………耳が痛かったです。
や、でも同じ言葉を繰り返すだけとか、キモいとか言われても、逆に馬鹿っぽいかと。
銀さんが顎骨陥没とか眼窩が危ないことになっているユースケの見舞いに来るんですが、スジを通す為にかなり無茶苦茶やってます(笑)
でもカッコいいな、銀さん。大人の男ーって感じで。ビジュアルは頂けませんが。
短髪だろう、そこは。ああでも兄弟の盃とか本気でいいなー。
仁義と男の友情。



それで、今回最大の疑問。

…………ヤヨイオチじゃないの…………?

だってなんで今更新しく女のコ出てきてユースケ(※主人公)の彼女になるの。
すっごくビックリした。しかもなんか一目惚れっぽいし―――美人も「表現できない」まで来ると無理かも。
清廉な人間なんていないから、――これから次第かな、とも思うけど。
会った直後に振られたくらいでそんなに落ち込まなくても……。
まぁ美人さんに振られたらそれだけでキツいかもしれないけどさー。
ちょっと青少年らしい生々しい数行。
………匂わせるだけだけど、そうかそういう風に書くのか、って感じでした。

うーん、美少女。インターハイ常連高校の剣道部で1年にして主将。
実力は推して計れ。半端じゃありません。そして天使になります。
そんでもって、組長(※銀さん)の娘さんです! 義理ですが!
銀さんの内縁の妻の娘がえっと、シズエさんです。
なんか色々子煩悩で情けなくて、「お父さん、ヤクザなんだ」 
「………知ってるよ」から始まる親子水入らずの会話ですが、笑えたので良し!
ってーか思わず噴出しました、ユースケヘタレ!
1巻でヤヨイを押し倒したときの勢いはどこへ行った!?

ヒロシ(前回の不登校少年)も強くなったし、
まあ結構大体が次への伏線かな、とも思うんですが―――案外短く終わっちゃいそうなので嫌だなぁ。

天使の代理戦争が終わったとき、
ヤヨイはひとりで天に帰るのかなと思っちゃいました。

そいではー(。・ω・)ノ゙


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<アンジェリック・ノワール>
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<アルティメット・ファクター>
アルティメット・ファクター(1) 軌道上のキリングゾーン
アルティメット・ファクター(2) 決別のフォトン・クロス
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アルティメット・ファクター(4) 鋼刃のジャスティス
アルティメット・ファクター(5) 成層圏のパペットショー
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アルティメット・ファクター EARLY TIMES 赤道直下のソニックウェイヴ


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