椎葉 周
アルティメット・ファクター (5) 成層圏のパペットショー
この表紙のイタさをどうにかして。
というかまたもや初登場にして死亡なのに表紙ってどうよ。
あれ山本さんって男の人？ あんまり性別気にしてなかったんですが。
でもこれ買うのには抵抗あるし、かんなり気持ち悪いのですがどうしましょう。ジャケ買いはしない。でも買う人きっと居るんだろうなあ。
そのくせ５巻が一番仲が良いんです。
リボー頑張った。ゴスペル背が小さすぎる気がするけど。
あれでもレッドファントムって確か１８５ｃｍまでだよね身長。
シバガミさん１８６だから入れなかったもんね。
じゃあそんなに大きくもないのか。
そうだよシバガミさん！
エミリオ良いキャラしてたのに殺しちゃうし！
あの戦い方妙にムカついたし！
うっせぇんだよ戦闘シーンくらい無駄口叩かずに静かに殺れお前！
気の抜ける掛け声して暢気に人を殺すな！
っていうかあたしは、
誰かに忠誠を誓って付き従うマルコなんか見たくねえ！
出来れば自分の意志を貫く人がよかった！
誰かを尊敬するマルコなんか見たくない！
厳密に言えば尊敬は良いけど従わないで！
クワイエットナイ殺しても良いけど、ワイヲリカ殺しすぎだよ！？
エーミーリーオー！（誰か救急車呼んでやってください）
ハーンもなんか重症負っちゃうし………。
死なないとは思うけど前線復帰は難しいだろうなあ。
あの数ページで意味も解らずむかついている自分にびっくり。
夜中だっていうのに二段ベッドの下で「あれ、あたしなんでこんなに怒ってるんだろう」って素で呟いて兄貴にビビられたよ。ごめん兄貴。
なんでだろう。殺すことに真剣にならない人は嫌なのか？
ふざけて命を殺す人は……まあ嫌だけど。殺すんだったら真剣に。
常に罪悪感を持てとかそこまでは言わない。
容赦なく油断なく躊躇なく、ちゃんと向き合って殺してください。
そして１巻の再来を見ているようでした。
誰の再来かって言えばルキア。
あのコは裏表あったけど表紙のレイ・フォーチュンは、
一貫してルキア口調。ルキアより抑えてあるけれど。
リボーのことをご主人様ご主人様呼ぶアタリなんだか含みを感じたんですが。死んでくれてよかったですｖ（黒い）
嬉しいのがリボー＆ギャラガーｖｖ
ワクワクする、この二人が揃うと。
描写がもうお互い信頼しきってて読んでて嬉しいです。
ギャラガーの射程範囲内で死んだことがない！と言い切るリボー。
どちらか片方だけの信頼じゃあ成り立たない関係が好きです。
ギャラガーが同士討ちを危惧すれば能力は半減するし、
リボーがギャラガーの射撃を怖がれば動きを制限するし、
お互いがお互いの能力を信頼しきっているのが好きです。
４巻か５巻かで、クラウディアが、
ギャラガーのことを「とてもアルティメットだ」、
と表現するように、仲間には絶対の重きを置き、信頼しきっている。
だから敵と味方の線引きにいつも苦しんでいるけれど、
それでもリボーはマルコのことを切り捨ててないアタリ、大きいんだね。
新兵卒訓練場時代。すなわちブーツ時代。
班をファミリーと言い切る場所。教官の姓をもらって家族になる場所。
遺伝子操作により生まれてきたリボー達アルティメット。
家族が居ないから、その分余計に擬似であろうがなんであろうが、
仲間に固執するんだと思います。
マルコはその教官を殺しますが。そのあとリボー達はレッドファントムを目指します。「鉛の亡霊」というこの部隊。
え、最強？ んと、憧れの的、というより、精鋭部隊。
百キロの荷物を持って百キロの道程を走るのが、
ハイキングだかジョギングですからね。
通称ハンドレッド・ハンドレッド。
パルメイロ（リボーを誘拐しようとした人）じゃなくて、
ゴスペルはマルコにさらわれちゃったから、余計にリボー、焦ってます。
しかも滞在先のホテルに真空パックが届きました。
着払いでお金払っちゃったけど、
クラウディア怒らないかなと心配するギャラガー。
そんなコメディが一転にしてシリアスに。
届いた真空パックの中には、切り取られた人間の女の子の耳。
思わず口塞いじゃいましたよ。ゴスペルー。
でもそのあとのリボーの行動が珍しく冷静さを欠いていて、
読んでいて不安で不安でしょうがなかった。
取り返しのつかない事態に発展しなきゃいいけど。
なんとかそんな事態にはならなかったようなので一安心。
あーでも捕まったリボーとシバガミさんの会話は、
身体的にかなり痛いものが。
心を踏み躙られても体力を落とさない、というレッドファントムの考え方は、やっぱりリボーに染み付いているんだなあと思いました。
でも戦術で毎回レッドファントム仕込を使うと相手に読まれやすくないか？ マルコは入隊してないけど、敵さんのアルティメットには、
フツーにレッドファントム出の奴ら、居るよね？
ミケーレさんのマルコに対する評価を読んで、
やっとマルコを評価してくれる人が現れた！と思いました。
弱いんだか強いんだかよくわかんないマルコでしたが、
やっぱり他の人の視点からの評価を聞くと面白いものがありますね。
アンサーは、も、いいや。ギャラガーの恩人だかなんだか知らんけど。
貞操の危機よ！で、はぁ？と思ってごめん。
でもやめて。
シバガミさんの過去は好きじゃなかったなあ。
だからなに？でした。アレはなにを言いたいのかよく解らん。
一度はレッドファントムを目指したのに結局エクスカリバー側？
それでもレッドファントムで強くなってから人類に報復をしたかったの？
執念が強いことはわかった。それだけヒューマンを憎んでるのも解った。
でも、人類皆殺しを謳ってるくせに、なんかあんまり破壊工作してないし。
ワイヲリカは殺したけどね。
区別して差別しちゃダメだよ。あからさまな区別も差別と一緒。
フォトン・ウィーバーを振り回すゴスペルに期待。
敵に捕まえられて父親に裏切られた中、脱出を試みる度胸、買います。
しかもそのあとリボーと合流。
きゃーｖ
しかもそのあとギャラガー。
殺っちゃえーｖ
あそこの数ページでテンションあがりました。
クラウディアもナイスアシスト。
元・エンフォーサーの正体はナインライヴズでした。
エンフォーサーは過酷な任務を請け負うので適正な新人が少ない。
そのくせ人材を育てるのにもお金がかかる。慢性的な人手不足。
ので、死んだくらいで休まれちゃ困るということから、
クローンを作るという違法な遣り方を黙認されて作られたらしいです。
だから、クラウディアは人間じゃないと、アンサーが言います。
クラウディアの目の前で。人間じゃないコのために命を張るのか、と。
あんたがそれを言うな。
ヒューマンから迫害され続けてきたあんたが、
クラウディアを人間じゃないとか言うな。
遺伝子操作によって生まれたから差別を受けているアルティメットが、
クローンによって生まれてきたエンフォーサーを差別するな。
人間じゃないとか、殺される寸前でも、言うな。
アンサーはギャラガーを好きなの？
だからギャラガーが惹かれているクラウディアを貶めるの？
好きな人の好きな人を貶めないでよ頼むから。
そのあとギャラガーの取った行動でクラウディアは救われたと思うけど。
それでも、自分を代わりの利く存在だと思うことは拭えないんだよ。
でもシャキーラじゃなくてクラウディアに転んでくれて嬉しいです。
敵方さんに恋人がひとりも居ないってのがちょっと不服ですが。
ヴォイスとスレイヴとシバガミはともかく、ナイとマルコくらいいいんじゃね？ いやナイ死んじゃうけど。
というかエクスカリバー側、クリフォードとか死んでるけど。
あからさまにリボーの弱点ゴスペルだからゴスペルだけ狙われるじゃん！ っていうかいつ髪切ってくれるのあなた！！
あ、五章と三章の扉絵がステキでした。
マルコとアガルッドが親子でひとりビビってました。
レイが死んでくれて嬉しいです。
目を伏せているクラウディアと、
それをびっくりして見詰めているギャラガーがよかったです。
出来れば右下のアンサーが居なければ尚よし。
境目なので思いっきり視界に入れないよう無視してみてますが。
１０２ページ、エミリオの天然＆長い三つ編みが好きでした。
これ近日稀に見る感想の長さだと思われます。
最後の最後まで読んでくださった方、心から感謝申し上げます。
それでは一旦サヨウナラ。今日のお昼はチャーハンと水餃子です。
このシリーズの感想です
シリーズ名+巻数+副題となっています。
別窓開きますのでご注意くださいませ。
アルティメット・ファクター（１） 軌道上のキリングゾーン
アルティメット・ファクター（２） 決別のフォトン・クロス
アルティメット・ファクター（３） 不屈のカウンタースナイパー
アルティメット・ファクター（４） 鋼刃のジャスティス
アルティメット・ファクター（６） 最果てのイモータル
アルティメット・ファクター EARLY TIMES 赤道直下のソニックウェイヴ
＜アンジェリック・ノワール＞
アンジェリック・ノワール（１） パラダイス・ロスト
アンジェリック・ノワール（２） パラダイス・リゲインド
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