私はあれから家に帰った。
『ただいま』
しかし返事なんか帰ってこない。
私の親は私を置いて消えた。
違う。
私の母親が。
お父さんは私が中学2年の時には事故で死んだ。
私が世界の中でたった一人信じられる人だった。
私は悲しいのになぜか泣けなかった。
涙が出てこなかったのだ。
私は周りから冷たい目で見られた。
唯一の肉親が死んだのに泣かないのかと。
私は何も気にならなかった。
そして、今の私がいる。
『お父さんただいま・・・』
私はお父さんの写真の前に立っている。
『今日ね・・・・』
私は一人お父さんの写真の前で喋っている。
誰も聞いてくれる人がいないから。
カランカラン
まただ。
今度は家の中。
誰もいないはずなのに。
『だれ・・・』
私は振り返らずに声を出したが何も返事が返ってこない。
カランカラン
まだ音が鳴っている。
『いい加減にして!!警察呼ぶよ』
しかし何も返事がない。
私は、勇気をふりぼり振り返ったが誰もいない。
『誰なんだよ・・・』
私は頭を抱えながら部屋のベッドにダイブ。
そのまま眠りについてしまった。
NEXT