都心中心部で資産流動性に優れた不動産を欲しいのであれば、経済・経営雑誌系のマンション購入法は絶対に読んではいけません。
先週くらいにダイヤモンドの増刊で出ていたものを、どんなことを載せているのか確認してみようと数年ぶりに購入してみました。
いやー!ひどい!ひどかった!
想像をはるかに凌駕するひどさでした…
まあ都心だけでなく近畿圏なども入ってはいるのですが、600円もするくせにためになることは一段落あるかどうかでした。
むしろ悪いことしか書いていません。
23区東側、北側、埋め立て系の新築マンションを勧めていました。
西側は高齢化で資産性が危ないが東側は人口統計的には期待が持てるとか、単純にエリア人気や土地の空き具合、新築価格で単に価格帯が低目(人気がないのだから低くて当たり前です)のものを勧めていて最後の方におざなりにパワービルダーの新築戸建ても紹介するという、
題名からは大きく外れたがっかりな内容です。
笑えるネタとして読むならいいかもしれません。
その少し前もネットにプレジデントオンラインの記事が出ていましたが、こちらも資産性で行くなら狙い目は23区東側だ!みたいな、悪辣なことを書いていました。
消費者を何だと思ってるんでしょうかね!
物件を紹介するためにお客さんと接している側としては怒りを覚えます。
では、専門家と称する人達が書いているのになぜそんなことになってしまうのでしょうか?
それは雑誌購入者ではなく、広告主と雑誌社、編集者の意向によって広告主に都合がいいように書かれている商業誌だからです!!!
お金のために書かれた記事だからなのです。
また専門家の方といっても広く全国的な仕事しかしていなければ、細かいエリアでの購入者側の傾向の変化などをどこまで把握しているかも不明ですしね。
エリアの人気や所得層などは細かなデータまで持ち出して説明しているのに、「激しく止まらない二極化」に関して全く動向や予測として触れられていません。
なぜでしょう?
資産価値を維持できる、と謳ってそこに触れると広告主の意向に沿う理屈を展開できないからです。
或いは、本当に知らないということも考えられますけどね~。
今年の春先にこのブログで取り上げた女性教授の記事もありましたが、埋め立て系タワーマンションの資産脆弱性の主張はすっかり息をひそめていました。
資産といっても優良資産と不良資産があります。
優良資産は経済的価値も流動性も維持できるものです。
不動産で言えば、資産流動性に優れているものです。
それを維持するためには長きに渡り人気のエリア特性と所得層・物価の高さが必要不可欠です。
エリアも物件も新しいものが価格的に買いやすいから人口が増えている、人気、という場所は人口が減ったり二極化が進み所得層の低下が進めば価格も流通も維持できなくなるでしょう。
ローン残高の減少が不動産価値の下落に追いつけなくなります。
再開発などでオフィスや商業施設が増える場所も観光客が増えてる場所も、仕事や遊びに行くエリアであって住みたいエリアとは別な話ではありませんか?
詳しくは 物件探しのポイント などの過去記事を読んでくださいね。