民家再生ワークショップ第1回 稲積家の着工を祝う会 | 九代目七右衛門の徒然日記

民家再生ワークショップ第1回 稲積家の着工を祝う会

開会の11時近くなったので玄関に戻ると、日本民家再生協会(JMRA)事務局長の金井さんがいらっしゃいました。1月31日に行われた沼隈民家見学会 以来です。玄関を入ると間口3間、奥行5間の土間がありました。上を見上げると、土間の上部に巨大な梁が縦横に組まれていました。この地方の典型的な民家の造りだそうです。
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11:00から、着工を祝う会が始まりました。
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まずは金井事務局長の挨拶です。稲積家の再生は、日本民家再生協会(JMRA)が、国土交通省の地域木造住宅市場活性化推進事業費の交付を受け、「古民家が持つ環境共生機能を高めた「手の届く」古民家再生事業」と銘打ち、再生事業を行うことになったそうです。
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続いて施主の稲積慎吾さんから御挨拶がありました。稲積さんは横浜市に勤務されていたのですが、2006年に会社退職を機にUターンし、1844(弘化元)年に建てられたというこの家の再生を考えたそうです。完成後は宿泊施設などの活用策を模索し、町おこしにつながればとおっしゃっていました。
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その後、施工を担当される㈱尾川建築設計事務所の尾川隆康社長のあいさつがありました。石見銀山群言堂の ブラハウスワークステーション を手掛けられた方です。稲積家の再生は2月完工予定だそうです。続いて本題に入り、「稲積家のこれまでとこれから」と題して、大沢匠先生から調査結果報告と再生計画の説明が始まりました。
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40名くらいの人が参加していました。いつものように元NHKカメラマンで、ビデオプランニングの田村泰男さんによるビデオ撮影 や、中国新聞の記者による取材 もありました。
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平成19年の9月に、主屋と、二つの蔵と門の4棟が、JMRA民家お助け隊や中国地区の協力で有形登録文化財になったとの事です。島根県では60件目ですが、民家としては数件ではないかとの事でした。
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大沢さんから、稲積家の歴史や、構造の特徴、再生計画などについて詳しく説明がありました。皆さん熱心に聞いていました。
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この写真は明治中期頃のものではないかとの事です。家の前には8代目当主が立っており、右側には牛が写っていました。
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明治31年の写真だそうです。主屋は、幕末1844(弘化元)年の建築で、明治末に茅葺きから瓦葺きになった事が、この写真から判明したそうです。
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この事業は、古民家の再生工事にとどまらず、周辺住民、地元の工務店等実務者などを対象としたワークショップや見学会を開催する事業も含まれているそうです。
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そこで、民家再生の手法をわかりやすく解説し、「手の届く」民家再生をより身近にすること、また稲積家の今後の利活用を検討することを目的に、今後、数回の再生ワークショップを実施するとの事です。10月末に大黒柱の建て起こしをテーマに、また11月には土(左官の技術)をテーマに、それぞれワークショップを予定しているそうです。再生が終了する予定の2月には、お披露目を兼ねたミニシンポジウムを計画しているとの事でした。出来る限り参加したいと思っています。