日本民家再生リサイクル協会主催ぬまくま民家見学会 その1 | 九代目七右衛門の徒然日記

日本民家再生リサイクル協会主催ぬまくま民家見学会 その1

琴引テクニカルカップ終了後、福山に日本民家再生リサイクル協会(JMRA)主催のぬまくま民家見学会に行って来ました。ほとんどの参加者の皆さんは10時半に福山駅に集合して午前中は鞆の浦を見学されたようですが、私は午後からの民家見学会から合流しました。鞆の浦は、古い町並みがよく残り、江戸時代の港湾施設である「常夜燈」、「雁木」、「波止場」、「焚場」、「船番所」が全て揃って残っているのは全国でも鞆港のみであるそうです。また鞆の浦は映画「崖の上のポニョ」の舞台となった場所としても有名との事です。2004年の11月に宮崎駿さんがスタジオジブリの社員旅行で訪れた時、この地を非常に気に入り、翌年の春2カ月間にわたり鞆の浦の空き家を借りて次回作品の構想を練り、これが「崖の上のポニョ」となったそうです。

まずは、平家谷の村川家見学です。近くに平家谷会館があり、ここに予定通り14時半に集合したところ案内役のぬまくま民家を大切にする会理事の藤原さんが迎えてくれました。予定より早く進んでおり、すでに他の参加者の皆さんは見学を終えたとの事でした。私と同じく見学会から参加の山口建築工房の山口社長と、村川家に向かいました。村川家は平家谷会館から見上げたところにあります。
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菜の花が咲いている田んぼの畦道を通って村川家に向かいました。
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入口には納戸を兼ねた門がありました。
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門も立派です。こちらも再生するそうです。
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再生真っ最中で、大工さんが入って仕事をされていました。
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縁側です。
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中に入って上を見上げると、太い梁が見えました。垂木は入れ替えたようです。
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案内役の藤原さんが「ちょっとおいで。」といって奥へ連れて行ってもらったところ、空家になっている間に束がみんな白アリにやられてしまい、みんな根継ぎをして再生したとの事でした。
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土壁の下地もちゃんと竹を編んで造ってありました。
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家側から見た門の様子です。
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もう一度中に入ってみましたが、上の方はだいぶ仕上がっていましたが、1階と床はまだまだといった状態です。
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囲炉裏がつくりかけとなっていました。
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玄関前から見たところです。
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東側は土壁です。
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隣接して土蔵もありました。
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図面が貼ってあったので写真を撮らせてもらいました。完成が楽しみです。
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続いて午前中から参加の皆さんと合流して、次の目的地、下山南の長谷部さんのお宅に行きました。こちらも立派な門があるお宅です。
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門の小屋組みです。
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玄関は明るい白木でした。
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玄関上部です。
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居間の梁の横には太い竹が渡してありましたが、用途は不明で再生前からのものとの事でした。
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居間から座敷を見たところです。
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縁側です。
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床の間です。
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天井は白木を貼り直してありました。
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座敷から居間をみたところです。
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居間には上部に明かりとりがありましたが、こちらも再再前からだそうです。ご主人の話によると雨戸を閉めて寝たので、この明かりとりから漏れる光で朝が来たのがわかったとの事でした。
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外から見た縁側です。
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あと2軒見学したのですが、長くなりそうなので残りは明日ご紹介します。