白暮のクロニクル | michyのブログ

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ダラダラした日常で興味を持ったことを、ぼちぼちと書きなぐります。

ふとしたことから、ゆうきまさみの「白暮のクロニクル」が
「このマンガがすごい!オトコ編」にノミネートされていたことを知った。
ミステリーである本作は「ゆうきまさみの新境地」とも書かれているが、
むしろこの作者の台詞回しや、モブキャラの何気ない会話が
物語や舞台設定を自然に読者に意識させる作風などは、
対象年齢が割りと上のほうがしっくりくるわけで、
ようやくこういう作品を書いてくれたかという感じ。

ゆうきまさみが対象年齢高目というのは
個人的には「究極超人あ~る」の頃からだと思っており、
「機動警察パトレイバー」や「じゃじゃ馬ぐるーみんUP」、「鉄腕バーディ」などは
中心のストーリーが割りとしっかりして解りやすかったから
低年齢層も読めて広い年齢層に読まれてたと思うのだ。
その、作者の自己分析と市場の乖離がでて打ち切りになったのが
「パンゲアの娘KUNIE」と。
ああ、だからおいらは「でぃすxこみ」が合わなかったのかも。

閑話休題。
「白暮のクロニクル」、やはり登場人物が魅力的。
そそっかしい長身女主人公、ひねくれ者の不死者の男主人公、
いかにも風体の上がらない感じの厚労省の公務員がきっちり仕事したり、
不死者の中には長年の不遇の環境もありニート予備軍もいたり、
一癖も二癖もある人物ばかり。
本当にゆうきまさみのキャラ設定は面白い。
そして5巻のラストシーンで物語も大きく動き出す感じ。
楽しみである。

白暮のクロニクル 1 (ビッグ コミックス)/小学館
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ところで、この間本を整理してたんだけど、
この1、2巻がどこにもないんだよなあ。
間違って売ったかなあ?