GW放浪記3 八木新宮線と熊野古道 | michyのブログ

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ダラダラした日常で興味を持ったことを、ぼちぼちと書きなぐります。

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新宮駅→(奈良交通バス:特急八木駅行き)→本宮大社前

普段の休日はだらだらと寝過すことが多いが、旅先ではそうはいかない。特に本数の少ない列車やバスに乗る予定だと、うっかり寝過すとその後の予定が大きく狂ってしまう。
眠い目をこすりながら、新宮駅前のバス乗り場から八木駅行き特急バスに乗る。



奈良交通の八木新宮線 。奈良県の近鉄大和八木駅と和歌山県の新宮駅を、ほぼ国道168号を通って結ぶ。高速を通らないバスでは日本最長の路線バスで一部で有名。全行程全長166.9㎞を乗りとおすと途中休憩込みで6時間30分という長丁場。その分運賃も5,250円。一度全行程乗りとおしてみたい気もする。


バスは国道168号を熊野川沿いにさかのぼる。このあたり、本宮大社までは熊野古道とほぼ同じ道程。

熊野川は、現在ではダムが建設されたために水量が少ないが、その川幅に驚く。かつては上流で切った木をいかだにして新宮港から積み出していただけのことはある。
そういえば、自治体全体が飛び地になっている和歌山県北山村は、昭和に入り三重県に移る計画もあったが、結局のところ和歌山県のまま。陸路だと新宮市に出るよりも三重県熊野市のほうが近いのだが
それだけ昔は水運が重要だったんだろう。北山村も一度訪れてみたいが、こちらは車じゃないと無理だろうな。




川湯温泉、湯峰温泉、渡瀬温泉など「山奥の鄙びた温泉」の形容詞がぴったりな温泉をいくつも通りすぎる。
途中で乗ってきた20代前半と思しきカップル(ずいぶん幼く見えたが、まさか高校生じゃないだろうから)。うらやましさよりも、その若さでこんな山中の観光地化されていない温泉を選ぶその感性が素敵。やっぱりせっかくだからこういう場所に泊まらないとなあ。ビジネスホテルに泊まったことをちょっと後悔。





(つづく)