大腸内視鏡検査当日。

私は検査を受けた経験者が

よく言う

不味い2リットルの液体下剤。

あれは病院に行って飲むとばかり

思っていたら。

その病院は違いました。

自宅で水道水で粉末を溶かして

作成して、自宅で飲む。

そして、下剤以外排出されない状態になったら

病院に行く。

意外でしたが、トイレダッシュを

自宅で遠慮なくできるほうが気楽

と思ったのでした。


いよいよ検査。

検査室の大腸内視鏡の太さを見た瞬間

ムリ!あれはムリ!

と脳内が訴え

血圧が急上昇。

おまけに人によって効きに違いがあるとは

説明されていましたが。

私は意識ほぼそのまま。

内視鏡が大腸のカーブ部分を

曲がるときの内臓が押されるような痛みに

2回眉間にシワがより(笑)

(大腸の内壁には痛点はないです)

看護師さんの励ましは

とても上手でした。さすが。


そして検査中、医師の

やっぱり

という声が聞こえ。

‘やっぱり’って何だろう?

と診察室での説明で。

最初に医師はきっぱり

「癌です。

内視鏡では取れません。

手術が必要です。」

と言ってから

内視鏡の映像を見せて説明してくれたのでした。



回腸というのが小腸のことで
結腸が大腸。
私は回腸から上に向かう
上行結腸と、体内を横に伸びる
横行結腸の境目辺りに癌ができていること。
そしてそれは内視鏡では取れないので
手術が必要なこと。
組織片を取ったので生検に回して
結果は1週間後に聞きに来るように。
そう言われて帰宅したのでした。

着色剤か何かで、その部分をはっきりさせた
癌は
何か気持ち悪い感じの黄色いデキモノでした。

生検の結果の前に
癌と言い切れるってことは
医師の経験上
紛れもなく癌なんだろうなぁ
と思いながら帰宅したのですが。

この時はまだ
大変な事だという実感が
そんなに湧いていなかったのでした。
職場でも同じような理由で
大腸内視鏡を受けた同僚は
念のため検査したけど
何ともなかった。
というのしか聞いたことがなかったし。
自分の予想もそうだったので。
予想の斜め上で、
実感として受け止めかねていたのです。

しかし会社には電話しておきました。
鬱病で休職になっていましたが
来月復職の準備を始める予定でした。
手術が必要な癌なら
復職どころじゃないので。
会社から、癌の治療を優先して
休職を延長することにする。
そういうことになりました。