3歳限定、牡牝混合の短距離戦です。
1番人気は、桜花賞馬⑦グランアレグリア
2番人気は、朝日杯フューチュリティSで2歳王者となった⑰アドマイヤマーズ
3番人気は、③ダノンチェイサー
⑦グランアレグリアは、記憶に新しい4月の桜花賞で鮮やかな勝利を見せてくれた事で、単勝1.5倍の断トツ1位。
しかし、忘れてはいけませんよ。
朝日杯フューチュリティSでは、アドマイヤマーズがグランアレグリアを下して勝っている事を。
グランもアドマイヤもマイル適性が濃く、既に厩舎は短距離路線を選択しています。
さて、勝利はどちらか?
それとも伏兵か?
スタートはまぁまぁの出で、3コーナー手前辺りまでやや縦長の隊列を組み、ペースもミドル。
4コーナーを回って全馬が長い直線へ。
おや?
⑦グランアレグリアのルメール騎手が、内へ行くか外へ出すか、フラフラ迷っていました。
気付いたらすっかり他馬に囲まれて、八方塞がりの状態。
外へ出すしかないが、外側には③ダノンチェイサーが並んでいます。
そこでまさかの事態が…。
⑦グランアレグリアが、③ダノンチェイサーに左側から体当りするほどの斜行。
包囲網から脱出するにはそれしかなかったのですが、ダノンチェイサーにしてみれば、体当りされバランスを崩してしまいましたからね。
「冗談じゃない!」と川田騎手も怒ったでしょう。
そのシーンがこちら
青い帽子が⑦グランアレグリアで、赤い矢印の黒い帽子が弾き飛ばされた③ダノンチェイサーです。
下手をすると、川田騎手は落馬負傷したかも知れません。
また、③ダノンチェイサーが転倒となれば、後続馬も巻き込まれる大惨事です。
現に、3月にルメール騎手は同じ事をし、体当りされた馬に乗っていた北村騎手が落馬、後続馬も巻き込まれ、北村騎手は馬の下敷きになり重傷を負いました。
こんな事ばかりやってると、岩田騎手みたいに干されますよ❗
で、体当りされた川田騎手は直ぐにダノンチェイサーの体勢を立て直し、怒りを露に全力でグランアレグリアに食らい付きました。
そんな2頭を尻目に外から一気に差し切った⑰アドマイヤマーズ
アドマイヤマーズも、ダノンチェイサーの外に居ましたから危なかったです。
しかし、お見事でした❗❗
デムーロ騎手も久々のGI勝利に喜びいっぱいです。
さて、審議の結果⑦グランアレグリアの斜行による③ダノンチェイサーの進路妨害に対し、グランアレグリア4着→5着へ降着、ダノンチェイサー5着→4着へ昇着の措置となりました。
ルメール騎手は短期間で2度の不適切騎乗との事で加重され、16日間の騎乗停止処分となりました。
そう、12日のヴィクトリアマイル、19日のオークス、26日の日本ダービーでに乗れなくなったのです。
当然ですがね。
レース後のインタビューで、ルメール騎手は「スタートが少し悪かった。道中も行きたがった。直線でちょっと疲れてしまった」等と馬の事ばかり言っていましたが、自身が上手くコントロール出来なかったと言ってるようなもんです。
ルメール騎手だけでなく、特定の騎手ばかり騎乗依頼が集中すると様々な問題が起きます。
意図的なラフプレーには厳罰を以て処分するよう、規則を強化して頂きたいですね。
まぁそれはそれとして、記念すべき令和初のGIレースを制したアドマイヤマーズと鞍上デムーロ騎手、おめでとうございます❗