何度見ても良いねぇ🤗👍️✨ pic.twitter.com/6jD0XsApn9
— 犬好き🐕✨(•́ਊ•̀)🍓 (@torotoromaru33) 2021年3月18日
ここのところの休場続きで、横綱のくせに潔く無い! 金の為に横綱の地位にしがみついている! モンゴル人だから日本の風習を理解出来ない! などと、人種的な偏見も絡め、批判の的に有る横綱・白鵬ではあるが、一人横綱の時代を含め、外国出身力士でありながら長らく日本の大相撲を支えて来てくれた功績を忘れてはいけない。
そして横綱の引き際というのは、この横綱・千代の富士と貴花田のように、次の時代を託せる若者の出現で漸く、その重荷を下ろせるものであって、今回の照ノ富士を押し切ることの出来ない貴景勝を見れば分かるが、現・大関陣に次期・横綱候補が見当たらない状況では、いくら批判を浴びようが白鵬としては引くに引けない状況に追い込まれてしまったとも考えられないだろうか?
少し話が逸れてしまったので千秋楽に戻すと、不幸なことに、この序二段まで陥落した男が大関返り咲きを決めるという感動の大一番は、結び前! プロレス流に言えばセミファイナルに組まれていたのだ。
この日、もし照ノ富士が貴景勝に敗れるようなことになれば、優勝決定の巴戦に持ち込むという可能性を残した星取では致し方ないことではあるが、照ノ富士が優勝を決めた後のなんちゃって大関2人による結びの一番など、観客が興味を無くしてしまって当然なのだが、そんな不穏な空気の中で行われた一番で意外な人物が立ち上がる。
ご覧の通り、この一番は何ということも無い取り組みで朝乃山が勝利を収めるのだが、あの男達の活躍で一気に観客の注目を惹き付け、ネットニュースに取り上げられるまでに注目を浴びることに成功する。
この第41代式守伊之助の巻き込まれは、私が子供の頃に見せられた、初代ジョー樋口レフリーを彷彿させる素晴らしい伝統芸であるのだが、更にここから大相撲の凄みを見せ付けられる。
プロレスならばここで暫く試合がストップするところなのだが、このとき土俵下で伊之助の巻き込まれ芸を見つめるサブレフリー・第6代木村玉治郎が咄嗟にとって代わり、土俵に上がると何事もなかったように朝乃山に勝ち名乗りを上げ、結びの一番を締め括るという好連携をみせ、この後の表彰式へと滞りなく繋げている。
今から遡ること68年前、関脇・力道山が大相撲を廃業して興した日本のプロレスではあるが、この2人の行事によるレフリング技術など、まだまだプロレスは、大相撲から学ぶべきことは多いのではないかと考えさせられる一番であった。