インド映画「ビジョン」をリメイクした中国映画。舞台はタイ。
リー・ウェイジエ(シャオ・ヤン)は妻と娘二人を持つ小さなインターネットの回線屋さん。
映画のうんちくを語るのが玉に瑕ですが、子どもの頃からタイに住み皆に慕われています。
高校生の娘ピンピン(オードリー・ホイ)がサマーキャンプで国会議員の息子にレイプされてしまいます。
議員の息子は動画を撮影しピンピンにネットで拡散してほしくなければ言うことを聞けと恫喝します。
ピンピンと母のアユー(タン・ジュオ)は暴力を受けて防衛するうちに誤って議員の息子を殺めてしまいます。
ウィジェは家族を守るために好きな映画からヒントを得てアリバイ工作をします。
死んだ議員の息子の母親は頭脳明晰な警察局長の警察局長ラーウェン(ジョアン・チェン)。
ウィジェのアリバイ工作を見抜いてしまいます。
さらにウィジェを目の敵にしている悪徳警官サンクンが執念深く狙います。
とにかく出演者全員の演技が凄い。幼い次女(子役)も大人顔負けの迫真の演技。
最後までハラハラドキドキさせられました。
食堂の主人役のチョン・プイは「砲艦サンパブロ」(1966)に出演していたと知って二度びっくり。
オム・ジョンファ主演の「悪魔は誰だ」(2013)が劇中に出てきて大きなヒントになっています。
「1000本の映画を観れば、世界に分からないことは無い」