- サバイブのための歩法 システマ・フットワーク/株式会社 日貿出版社
- ¥1,728
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あとがきに「フットワークなどという地味で効果がよく分からないうえ、習得が困難な技術に目を向ける人など、さらに少数派です。」
「決して売れ線とは思えないこの本」と書かれていますが、私にとってはまさに「こんな本が欲しかった」のです。
格闘技や武道に興味のある方ならば、パンチやキックの方法やグランドの攻防などが具体的に書かれている技術書を求めるかもしれません。
しかし、個人的には長年、疑問に思っていたことを、まさにかゆいところに手が届くように説明しています。
ブルース・リーの映画の中の有名なセリフ「考えるな、感じろ」同様、ウラディミアが以下のように述べています。
「これはタイミングを見極める練習ではない。身体を感じる練習だ」(138頁)
ミカエルの言葉にも、目から鱗が落ちることしきり・・・。
「私たちはしばしば、智慧と技術を取り違えてしまうのです。」(197頁)
サバイブとは戦場のような非日常だけでなく、私たちが生きている日常にも必要な智慧です。
そう考えると日々の生活が新鮮かつ愛おしいものに見えてくるかもしれません。
余談ですが我が家の猫たちのフリーワーク(スパーリング)は、相手を傷つけずに行っています。
無駄のない優雅な動き・・・いったいどこで習ったんだろう?